公民館でアブラ汗(@_@;)
地元の公民館で「まつり」があって、公民館常連オバサンの母が「お茶席が出てるから行ってみたら?300円だし。」と言いに来た。
図書館に本を返すついでがあったので、「どうせ公民館だし、点て出しの気楽な席に違いない」と勝手に思って、ほいほいと出かけてみた。さすがに雪駄履きはマズいかなと思い、白靴下を履いてファナティックで出かける。
「和室」ってのがどこだかわからなくて、館内で遭難しかけるが、なんとか発見してたどり着く。着物を着たおねえさんが待ち構えていて、「少しお待ちいただいていいですか」。300円払って、おねえさんと気楽におしゃべりをしていたら、先客が終わったらしく、「どうぞ」と言われて立ち上がる。が、炉が切ってあるなんか本格的なしつらえのお部屋で、いきなり入り口で足がすくんで「ど、どこへ入ったらいいんですか」などとヘンな質問をしてしまう。だってどこに座ればいいのかゼンゼンわからなかったんだもん。
指し示された畳へ向かってズカズカと進むが、いつの間にか後にいたおじさまは、きちんと正座をしてお辞儀をしてから入ってきた。れれれっ。ヤバいゾっ。
「どうせ点て出し」どころか、訪問着に身を包んだ上品なおねえさまがお手前を始めた。おじさまの後からはおばさま方もお席入りしてきた。ぎょぇ~、私って、お、お正客じゃん。
しかも、お菓子が出てきたが、懐紙なんか持ってない。「どどど、どうしよう?」とあせっていると、しばらくしてお盆に載せた懐紙が運ばれてきて「よろしければお使いください」・・・よろしいでございますございます・・・初めからパニックだ。
ドキドキしながらなんとかお菓子をいただき、お茶もいただくが、恐れ入ったことにお手前が済んだおねえさんが、お棗を清めて出しているではないか。げげー、まさかと思うが「拝見」だぁぁ~???
もう、またもや大ピンチである。拝見のお作法なんて完璧に頭の中から消し飛んでるぞ?
いきなりアドレナリン大全開となる。適当に次客さんへ回すが、へり内だっけ、へり外だっけ・・・そんなことすらわからない。次客のおじさまは相当心得があるらしく、お棗の柄について何か述べたり、お軸について質問したりしている。
うううーん、こんなのどかな田舎の昼下がり、しかも公民館でこんな大ピンチに陥るとは思いもしなかった。
「お尋ね」はどーしたらいいんだっけ・・・「結構なお道具を拝見しまして」とか述べて、「お棗は」とか「お塗りは」とか聞くんだよな、確か。うっかり自分で「ソウテツでございます」とか言っちゃいけないぞ。お茶勺は、ええーっと「お作」と「御銘」だな・・・などと虚脱した頭でぼんやりと考えていたら、おねえさまは黙ってお道具を引いて帰った。はぁぁ~。勉強不足というより「士道不覚悟?」みたいなもんだな。
かえりに、図解の茶道入門書を図書館で借りた。とほほ。
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コメント
この話は他人事でとっても面白い。2回も読み直ししました。私も、公民館で¥300円だったら点て出しと思いますよ。大パニックが目に映ります。ギャハハハハ!!
投稿: トッキー | 2007年5月 9日 (水) 12:18
まじ、泣きそうでしたよっ。
アブラアセたらたら・・
しっかし・・2年前の秋?
よくこんな古い記事、見つけられましたね。それがびっくり・・
投稿: にゃみにゃみ。 | 2007年5月10日 (木) 00:15