よい縁を運んでくれる人?
所用があって夕方心斎橋を歩いていたら、ミカちゃんから電話。
不思議とこの人は、取り込んでる時とか電車に乗ってる時とか、困るタイミングではかけてこない人。しかも今日の電話は仕事を回してくれると言うありがたい話なのだった。
この人、元はと言えば、元同級生の、就職先の先輩の、仕事仲間の人の、同業者・・・、といういささか迂遠な間柄。が、私にとっては人生が変わるほどの縁を運んでくれた人なのだ。
以前一度だけ「会社勤め」なんてことをしたことがあるのだが、それというのも、情報誌の取材記事を書く仕事に飽きて、ふと軽い気持ちで「山で食って行けないかなぁ?山旅の添乗員でもやろうかなぁ?」なんてリアリティのないことをつぶやいてみたら、彼女が知り合いの山岳系ツアー会社の人を紹介してくれた。で、面接というかサクっと話を聞きに行ったら、いきなり
「とりあえずネパールのツアーに行って欲しいんだけど。あ、再来月からね」とか言われてびっくり仰天。
「え?私、外国語とかゼ~ンゼンできませんケドっ」
「大丈夫大丈夫、行ってしまえば何とかなるから。」
「えええ~???そ、そんな~」
・・・というコワイやりとりをした翌日、その担当者から
「今すぐ人が欲しいって会社があるんだけど、話を聞くだけでも行ってみてもらえないかなぁ?うちはまだ先だし・・・」ってことで、行くだけ行ってみたへんな?会社で3年半居座るハメに。
へんな会社ではあったけれど、私にとっては大切な友人との出会いもあったし、いろんな体験ができてそれなりに面白い日々だった。しかも平日の昼間だけ働けばあとは自分の時間!という気楽なサラリーマン生活は、国体準備で忙殺されていた日々にはちょうどよかったのだった。
思えばこれも全て彼女が運んできてくれた縁なんだよな。
それに、昨年春に前の仕事を辞めてから得た、たったひとつのレギュラーの仕事も彼女が回してくれたものだ。
「細かくて面倒で、すっごくタイヘンだけど・・・」と恐縮しながら紹介してくれた仕事だけど、私はわりと気に入ってて楽しくやっている(失敗ばっかりしてきたけど)。
まぁこの5倍は働かないと以前の生活レベルは維持できないんだけれど(ってことは今は貯金を食いつぶして暮らしてるんだなぁ~・・・もうほとんど食ってしまいました。とほほ)、今回の話も、単に儲かるとかそんなことではなくて、もしかして何かいい縁につながったらいいな~、なんて甘い期待をしている私である。だって彼女は私の幸運の使者・・・
思えば「据え膳」食ってるだけの人生だなぁ・・・自分で人生切り開こうって気概がないのはなんでかなぁ?
死ねばすむったって、そう簡単に人は死ねないしなぁ。山では「死」が常に隣り合わせとは言いながら、他人に迷惑かけないように死ぬってのは、不可能だろうしなぁ。
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