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魂萌え!

59歳の平凡な専業主婦・敏子。ある日夫が突然死し、しかも真面目なだけが取り得だと思っていた夫に10年も付き合っていた愛人がいたことが発覚・・・
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桐野夏生の作品に出てくる女は、「OUT!」の雅子とか、「ファイアボールブルース」の火渡みたいに、クールで突き抜けたカッコよさを放ってる女が多いんだけど、この敏子はとてもおっとりしていて世間知らずのフツーの「奥様」。夫の庇護の下で何の苦労もなく過ごしてきたよな、そんな平凡なキャラに、想像を超えた「現実」をつきつけ、さらには独りで“老い”に立ち向かわせる作者・・・残虐だったりグロテスクだったりするおなじみの桐野作品とはひと味違うコワさが潜んでいる。題名の「魂萌え!」というのは、カラダは老いていっても魂はなお萌えさかる、ってな意味らしい。うーん・・・この派手なピンクの花柄をあしらった表紙がまた・・・。

怠惰な青春を他人事のように見送り、修羅場な朱夏を世知辛くも切り抜け、さぁてボチボチ心穏やかに過ごせる白秋が訪れてくれるんだろうかと思っていた私だが、朱な季節はまだまだ終わらないのかもしれない。残り少ないからこそ「とことん行きなさい」なのかな。加齢と言うのは奥が深そうだ。

ところで桐野夏生さんは、偶然だが私と誕生日が10年と1日違いの10月7日で、本名は「まり子」なんだそうだ。

「魂萌え!」
 桐野夏生 著
 2005年4月25日 初版
 毎日新聞社 刊

なお、この作品は現在映画化が進行中で、「亡国のイージス」でヒットを飛ばした阪本順治さんが監督。来春公開だそうで、ヒロイン敏子には風吹ジュン、急死するダンナは寺尾聰、その愛人には三田佳子。うーん、対決シーンがコワそうだ・・・

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荷揚げ&エイド

Iさんと駒形へ・・・平日なのになぜか大勢のクライマーで賑わっている。ふ、不思議。
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Iさんは夏のBig Wallの計画に向け、荷揚げとユマーリングの御稽古をされるので、ご一緒させていただくことにしたのであった。

荷揚げのため、30kg入りのホールバッグを準備されたのだが、彼女のよくない腰にとっても悪そうだったのでボッカ要員を買って出る。が、長らくまじめにボッカ訓練などしていないので、30kgなんてホント久しぶり・・・わずか30分ほどのアプローチで大汗をかいてしまう。

「斜陽」を登って横移動、右側のちょっとしたでっぱりのある部分をホーリングすることにしたのだが、フォローで回収を仰せつかったヘボが、登れなくて・・・3回もフォール。先日Sさんがソールはがれかけのアプローチシューズですたすたリードされたのが記憶に新しく、情けなくなる・・・

午後は大ハングへ移動してエイド。これまたフォローに回らせてもらうが、シリウス工房制作のイージーデイジーがうまく使えず、ちょっとガッカリ。イージーフィフィも使い方が悪いのか時々流れたりしてドキドキ。歯医者の予約を思い出してIさんを見捨てて一人で早めに撤収するが、ケータイの着歴にコールバックしたら仕事でもない打ち合わせに呼び出されちゃった・・・

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ナカムラ会

前職の仲間たちとの飲み会が企画された。
プロジェクトリーダー的な存在だったナカムラさんが主体となって時々催されていた懇親会だが、私が辞めるのとほぼ同じ頃、ナカムラさんも退職され、今日はほぼ一年ぶり以上のご無沙汰。辞めた人、現職の人・・・なんだかわからないけどゼンゼン違和感なくテーブルを囲み、和気藹々と語り合う・・・。
0606280019_1せっかくなので、激務から開放されたあとの日々、毎日歩いていた神崎川沿いの道を歩いて江坂まで行くことにしてみたが、いかんせん今日は暑い・・・。汗だく。

この道を、雨の日以外は寒い日も暑い日もえんえん50分かけて毎日歩いていたんだよな。懐かしいような、情けないような・・・
 

でも、こんな道を毎日毎日歩くほどヒマになったからこそ、思い切って辞めようと思えたんだ。忙しければそんなことは思い付きもしなかった。私は忙殺されるほどにスリリングな日々が好きなんだろうと思う。では今の毎日は・・・、なんだろう?

近況報告は必須だろうと、記事を書かせていただいたメジャーな出版社から出た本を持参してみたが、初の署名記事ったってなぁ・・・それ以降、鳴かず飛ばずだしなぁ・・・どうすんだろうなぁ。他人事じゃないんだけどなぁ。

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「猟奇的な彼女」と「B型の彼氏」

「猟奇的・・」は、本来の言葉の意味とはちょっと違っていて、どっちかと言うと「激Cool」って感じ?ロードショーの時から気になっていた作品だが、先日DVDを貸してもらってようやく観ることができた。
Ryokiteki_01_1 日頃TVを見る習慣がないので、韓国ドラマが流行と聞いても見たことがなかったのだが、韓流、なかなか面白い。
韓国と言えば儒教の国で、典型的な男尊女卑の国で、女性はおとなしいもの・・・ナンテ思っていたら、ずいぶん認識がズレていたようだ。これではニポンにはちょんまげ結ったサムライとゲイシャガールが闊歩していると思ってる西洋人とあんまり変わらないかも・・・
それにしても、ハッキリしててシッカリしてる"彼女"は見てて快感。凶暴だけど正義感に溢れてて、まさに"男らしい"。一方、気立てがよくて優しくて、ペット系の男の子キョヌはとっても可愛くて。この二人のやりとりが絶妙に面白かった。

一方、「B型・・・」の方は、超マイペースで強引なモテ男と、恋に恋する乙女ちっくな純情娘の恋愛譚っていう少女マンガみたいなストーリーなんだけど、韓国でもやっぱり血液型が話題になるのか・・・って思ったら、なんと大ブームになっていたんだそうだ。このB型のカレシの口説き文句「順番通りじゃなきゃダメ?」には爆笑。先ずは手をつないで、次は・・・、的な"手続き"に意味を感じないあたり、まさしくB型!!これをエキセントリックととるか、合理的ととるかで評価が180度違うんだろうな。

作品紹介サイト↓↓↓
「猟奇的な彼女」
「B型の彼氏」

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過去最悪・・・

今日、警察庁が昨年度の山岳遭難の統計データを発表した。
0606180046_1事故発生件数は1382件で過去最多、最悪だそうだ。しかもその内訳は、40歳以上の中高年が81.5%を占めているとか。件数増加の要因について「中高年登山者が増えたからでは」というヨミもあるらしい。中高年気をつけろよ・・・って自分のことかよ 。とほほ。

事故らないよーに、いろいろと取組みはしてるんですがね。

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雨の日は有馬温泉・・・

U谷さんと不動岩・・・のつもりが、朝雨の音で目が覚める。だ、ダメだ~。
Photo_6 が、このペアは登攀力も足りないが、持久力にもモンダイがあるので、雨中渋々歩荷ということにし、塩尾寺から有馬を目指す。
途中、赤子谷東尾根へ続く知らない道を踏査してみたりしながら・・・最高峰からはちょっぴりバリエーション気分で瑞宝寺尾根か、白滝谷を下降するつもりが「早く下りたら"むら玄"に行けるかなぁ」という悪魔の囁きが聞こえ、魚屋道を駆け下りることに。下りながらいろいろ考えて、金泉でザックをデポって行くのが最良、との結論を出す
が、金泉にたどり着いてびっくり。団体さんがぞろぞろ・・・ダメだ。作戦ミス。
しようがないので銀泉へ転戦するが、こちらもなかなかの混雑。近頃有馬温泉はとっても賑わっている。景気がよくなってきてるのかな。むら玄はまたのお楽しみ・・・

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丹生山系デビュー

六甲登山歴4○年の割に、なぜかその北側にある丹生山系には足を踏み入れたことがなかったのだが、今日は一人で天下辻~鰻ノ手池~金剛童子山~花折山~稚児ヶ墓山と歩いてみた。
登山口で一組のファミリーを見かけただけで、トータルで15kmくらい歩いたんだけど、ダ~レにも会わなかった。なんて静かな山なんだ・・・
060624_1 途中、可憐なササユリに出会い、せっかくなのでゆっくりTea timeとする。“カルパッチョ”さんパーティの優雅なスタイルをちょっと真似してみたんだけど・・・。
今日のTeaはカプチーノ。鳥のさえずりしか聞こえない静かな山中で、泡のはじける音がなんだか和める感じ。
が、順調だったのは金剛童子山の登りにかかる分岐まで。ずっと地形図&コンパスを睨んでいたが、なかなか手強い山域だ。完全にルートを外れ、30分くらい徘徊したところも・・・久しぶりにマジモードで読図に取り組んだけれど、やはり知らないところを歩くのは楽しいし、時々は真剣に地図読みもやっておかねばと思った。読図は"慣れ"だから。

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週末イタリアン・・・

昨夜、超久々にまともなイタリア料理を食した・・・う、う、幸せ・・・。
・・・ってところへもってきて、今日は久々に自炊な夕食。刺激されて、必然的にイタリアンな気分。
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蒸し暑いので、備蓄食“ファッロ=スペルト小麦”を使った冷製モノがまずアタマに浮かぶ。
イタリアの田舎でスローライフを実践中、という知人に教えてもらったレシピをちょっとアレンジ。オリジナルは、ファッロにフレッシュトマトとモッツァレッラを合わせたサラダなのだが、冷蔵庫のアリモノをラインナップし、にんにくをきかせて茄子をマリネしたものに新タマネギやきゅうりを取り合わせてみた・・。粗挽き黒胡椒をたっぷり効かせたのでスパイシー。

プリモピアットには、どうせファッロをゆでるんだからショートパスタではなくてファッロのミネストローネ(単なる手抜き?)、ってことで、今夕は“古代小麦三昧”となる。これは、歯ごたえがよく噛むほどに味わいがある大好きな穀物。入手しにくいのが玉に瑕だけど。

まともなワインがないのがアダとなり、作ってる最中から発泡酒を飲んでることもあって、出来上がる頃には自分もできあがってて、お腹もイッパイ、もういいや。
 ・・・アテだけで酔っ払うなんて、やっぱオヤジだ~。

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K2嵐の夏

1986年の夏、世界2番目の高峰“K2”に、どういうわけかトモ・チェセン、イェジ・ククチカなどのスーパークライマーをはじめとする名だたるクライマー達が集まり、“登頂ラッシュ”状態となる。が、そこへ天候の急変が・・・

K2 結局、27人が登頂するが13人が遭難死。8000mのC4に閉じ込められたクライマー達が次々と力尽きて倒れていく・・・

その場に居合わせ、きわどく生還したものの、長年一緒に登って来たパートナーを喪った著者が死闘の日々を綴ったもの。
著者は、超高所登山についてこんな風に書いている。
「・・・(略)・・・言うまでもなく、完璧な体調とできる限りの高度順化が前提条件である。それに加えて、もうちょっと漠然とした何かも必要だ---そういう特別な日々には、「宇宙との共生」というか、均衡というか、調和というか・・・そういうものを感じることが・・・・。」

不死身ではないのかと思うようなクライマーがたまにいるが、きっと彼等はそういったことを“感じる”能力を持っているんだろう。

そして、こう書いた著者は、死線をさまよいながらの下山のことを、
「自分が、固有のリズムを刻む永久機関と呼ばれるようなものになったような気がする。・・・(略)・・・私はどこからか来て、どこかへ去っていく・・・。外形が変わっても、それは変わらない。今いるこの場所も、私が旅してきた道も、所詮はペルペ、つまり終わりなき結び目の一節なのだ」と書く。

クルトの“結び目の一節”という感じ方は、まさしく輪廻転生の考え方そのもの・・・
そして“永久機関”という感じ方は・・・山野井さんのギャチュンカンからの生還も、J.シンプソンのシウラ・グランデからの生還も、限界を超えた最後は生きようとする意志の力だけで自動的にカラダが動く“永久機関”になっていたのではというような気がする。

  K2嵐の夏
  THE ENDLESS KNOT
  クルト・ディームベルガー著
  海津 正彦 訳
  山と渓谷社 発行
  2000年9月1日 初版第1刷

偶然だが、少し前に放映されたNHKのドラマ「氷壁」最終回を今頃ようやく観た。あれも舞台は原作と異なってその「K2」で、「マジックライン」て、なんて安易なネーミング!って思ってたけど、ホントにあったんだね・・・。

それにしても、ラストの盛り上がりの部分・・・

美那子「あなたは(私のために)山を捨てようとした。それは私の好きな奥寺さんじゃない。あなたは山に登っているときに輝いている。でも、K2には登ってほしくない・・・ずーっとそばにいてほしい。・・・矛盾してるのよ」
奥寺「俺は、100円のエプロンをして料理をしている美那子さんが可愛かった。でも、(初めて)パーティで会ったときの美那子さん(爪にネイルアートを施し、ダンナの会社の取締役で別会社のオーナーで1本20万円のワインを飲むよな?)はもっと輝いていた・・・」

で、結局モンダイの2人はこんな会話をして別れるんだけど・・・、
クレジットに「原作」って書かれてる井上さんがこれを見たらどう思うんだろうなぁ・・・。
しかも、原作での第二のヒロイン“かおる”、ドラマでは「北沢」の妹、ええっと名前は忘れた、が、とてつもなく嫌な女で。告げ口するだけしまくって、挙句の果てに「私のことなら大丈夫よ・・・ヨヨヨ・・・」と男の前で泣いてみせる。原作ではかなりりりしい女に描かれていたように思うが。わたしがかおるの実在モデルだったらコレは間違いなく化けて出るけどなぁ・・・?

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水曜スペシャル・・・

7月パートナーのU谷さんと“コソ練”。
梅雨の晴れ間だったので、水曜日がお休みのU谷さんと不動岩へ・・・。さすがに平日、誰もおらんやろ~、と思ったら和泉ナンバーの車が一台。なーんだ、泉州さんも来てるじゃん。ちょっと安心・・・

「簡単なところでいいからガンガン登る!」つもりが、あまりに暑くて脱水症状に・・・、あえなくバテて、5本で終わる。夜の部(!)に備え、早めにロープを巻いて一旦帰宅。

夜の部は、水曜恒例、月に2回の“出口会”の御稽古。
前回諸般の事情でサボったツケか、手順を忘れてる忘れてる・・・
060621御稽古後に、師匠手作りの激ウマケーキをいただいた。サワーチェリーのケーキ、う、ウマすぎっ!

昨夜も飲みすぎ、明日も飲み会予定・・・、で今日は軽く抑えて帰るつもりが、とんでもない・・・イタリアワインが3本並んでしまい、オーナーO氏も絶好調、だ、ダメじゃん・・・

暑熱の中、登ったよか、飲み食いした分・・・、カロリー収支は確実にプラス。

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明日は夏至

梅雨の中休みとは言いながら、暑さが厳しくほとんど真夏並み。

060619 明日は夏至、もはや恒例行事といった感のある『百万人のキャンドルナイト』が実施される。別にたった2時間、電気を消しても消さなくてもどっちでもいいから、ほんの少しだけでも化石資源の浪費について考えるきっかけになればと思う。

世の中、京都議定書なんて知らね~、ってムードな気もしなくもないけど、これだけハリケーンだの洪水だのって異常気象が続いて、たくさんの人々が被害にあってるのにいつまでも知らん顔を決め込むことはできないだろう。
でも、公共施設の冷房設定温度は明らかに上がってるように感じる。以前なら建物に入った瞬間、「スズシ~」と思うことが多かったが(ってコトはじーっとしてるとそのうち寒くなる)、今年はどこともぐっと暑い気がする・・・NHKのお天気キャスターさんもネクタイ締めてないしな。はやくサラリーマンのおっちゃんたちも背広ネクタイやめればいいのに。

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夏だ・・・

梅雨はまたまた中休み、暑い。
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家の塀にきゅうりが這い登って育っているのだが、数日前にちーっちゃい実らしきものがなってるなぁと思って見ていたら、これが一気に大成長。
あまりにぐんぐん伸びるので測ってみたら、一日で6cm伸びてた。びっくり。

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遭対訓練

毎年恒例の遭対訓練。
Sotai06061870 開始前にちょっとだけでも登れないかとU谷さんと6:58道場着と超早起きして行ってみるが、岩が濡れてて登れない・・・簡単な下部岩壁をビビりながら1ピッチだけ登り、新人さんメニューの場所で支点工作など事前準備を手伝う。

労山さんのヤグラを借りての確保訓練、墜落体験、ビレイからの脱出・・・と恒例のメニューに加え、介助懸垂を少しだけ試してみるが、時間切れで実際にやってみれなかったのが残念。

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百丈岩

「休みやからビレーしたるで」とお声をかけてくださった会長とクライミング~(^^)
百丈岩

7月山行のプランに向けてのサポート
だが、ありがたい。ぐち垂れたり、いろいろ相談したり・・・、「喋りながら登るって、ホンマやなぁ・・・」なんて話もしながら登る。えええ、見たんですね、あのサイト・・・そうです、喋りながら攀じるんですよ私。そう言えばロープ組むの、初めてですね。

が、下部岩壁から2ピッチロープを伸ばしてろうそく岩のピークに着いたところで雨につかまる。ラペルで取り付きにたどり着いた頃は本格的な雨。
ホントは今夜ビバークの心積もりで来たんだけど。会長は明日はお仕事なので夕方帰られて、入れ替わりで少女隊パートナーのU谷さんが来るはず・・・、が、雨がひどいので予定変更で撤退することに・・・。明日は遭対訓練。

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『義務と演技』

最近ちょっと話題の・・・(とはいえ初版はH11)小説をさっそく読んでみた。

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ありがち~、な話だとは思うけど、さすがにベテラン内館さん、心理描写が絶妙。
「ギムエン族」なる言葉まで生まれて、かなり話題になった作品なんだけど、なぜか今まで読んでいなくて、今回ちょっと読みたい気分になるきっかけがあったので手を出してみたのだが・・・

きっかけというのは、先日“移動する密室”の中で、充分大人な4人で『持続時間に関する認識についての考察』を行った。ちょっと大人な会話の一環である。
その時、ふとつぶやいた私の一言があとで波紋を呼んだらしいけれど・・・(どんな話になったのかは知らない・・・およそ想像はつくけれど。)

どうせ、いくら親密な間柄であったにせよ認識のギャップは埋められない。誰にせよ“思い込み”っていうものがあって、自分の尺度で相手を認識しているだけなんだから・・・

それにしても、ディスコミュニケーションってのはコワイ。

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抜歯

 2週間ほど前から、奥歯が疼いてツライ状態が続いていた。しかしなかなか歯医者に行けるタイミングがなくて、ずーっとガマンしていたが、とうとう耐えかねて昨日無理やり予約を取り付けた。で、今日は「例会」でしかも学習会だったんだけど、途中ヌケして行きつけの先生のところへ。
 恐れていた通り、・・・抜歯。なんたって麻酔の注射が痛い。アメリカじゃー麻酔の注射のための塗り麻酔をしてくれるって聞いたぞー。4箇所も打たれてぐったり。
 術後、抜いてもらった歯をつくづくと眺めてみたけど、歯って氷山と一緒で“水面下”がデカい。表面に出てる部分の倍以上はある。こんなにガンバって根を張っていたのに、ヤットコか何かであっさりと引き抜かれてしまったんだなぁ。ケアを怠った自分が悪いんだけど・・・カラダの一部が欠損することって、とてもせつない。
 ・・・がしかし、お陰で今日は“酒断ち”だ。かえってカラダによかったりして?

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『残された山靴』 - 佐瀬稔遺稿集

1999年の出版なので時期的には「いまさら」かもしれないが、ちょっと発掘したような気分で読了した一冊。フリーのルポライターとして素晴らしい仕事を残した佐瀬稔さんが日本のクライマーを書いた作品だ。

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この本、序文を江夏豊さんが書いている。
“一匹狼”と呼ばれたこの元投手が、日本の球界から去ってアメリカで勝負をかけようとした時、佐瀬氏は自分が18年間勤めた新聞社をやめてフリーランスになったときの話をしたそうだ。
「自分が今、新人なのだと考えることはスリリングでいいものでした。どの道を選ぶにしろ、そこで本当に一年生の心になれるかどうかが大事なのではありませんか」





森田勝、加藤保男、植村直己、長谷川恒男、小西政継といった錚々たるクライマーのエピソードはもちろん興味深く読んだけれど、著者への関心を強く感じた一冊だった。

  山と渓谷社 刊
  佐瀬 稔 著
  1999.6.10第1刷発行

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久々のCRUXとATCガイド

梅雨は中休みみたいだけど、我が庭の紫陽花はちゃんと色づいてきた。0606100004













最近あまりに仕事がないので、今日は某社へ“会社訪問”してみるが・・・
、いきなり仕事がもらえるワケもなく。

夕方から超久々にCRUXへ行く。デポってるロープ腐ってないかな。
K人さんとも超お久しぶりで、「ちょっとやせた?」って聞かれて堂々と「うん、締めてるからね
!」ってうれしそうに言ってみたけど、久々にマワシつけてみたら・・・ゼンゼンやせてなかった。くそっ。
ボル壁も一部リニューアルしてて、新しい課題に取り組みたい・・・けど今日はひもだ。

O原さんが本日購入されたばかりのビレイデバイス「ATCガイド」をちょっとだけ試用させていただく。ブレーキモードが強弱使い分けられるのは、ハーフロープとシングルロープを使い分けている山ヤ向き。ただ、墜落を止めるときに普通のATCのように「勝手に少し流れる」ってことがなく、一気にフルブレーキングになるので、ギアの特性を意識して使うようにしないとランナーがプアな本チャンルートでは問題アリかもしれない・・・ま、軽く引かれてボディで吸収しちゃえばいいだけなんだけどね。バチバチのセルフとってる狭いレッジだったらどうするかな・・・

★後日記/その後結局ATCガイドを購入。使用感等は・・・コチラ

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唄の上手な娘

読書家の山ヤSさんに、関西の奇才・ひさうちみちおさんのコミックを借りた。
イラストレータとしても有名な方なので、作品はよく目にしていたが単行本を読むのは実は初めて。
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コミックというよりはイラストチックな絵柄で、アジアンテイストがそこはかとなく漂い、飄々と、淡々と、ちょっとエッチでちょっと虚無的。
あーまさしく関西のサブカルチャー系世界・・・って感じ(確か、文庫になった本でらもさんとのコラボとかもあったな)。
登場人物の表情がなんだかいい味出してて、けっこう好きかもしれない。

んで、他にどんな作品があるのか調べてみたら、まぁ~、あるわあるわ。

「大人養成講座」
「大人の女養成講座」
「大人の恋愛養成講座」
・・・挿絵担当なんだけど、うーん、、、養成講座が好きなのかな?


「正しいお痴漢本」というのもあったが、いったい何が書いてあるんだろう・・・なんで“お”がついてるんだろう・・・「ひさうちみちおの妄想辞典」ってのもあったな。

コミック系では、その昔「ガロ」でデビューしたヒトで、
「パースペクティブ・キッド 」がデビュー作。他に「托卵」「イケズの構造」(京都人らしい・・・) などなど。

ところでこのヒトは、漫画家でイラストレータで文筆家で映画に出演もしてるから俳優でもあると言える、所謂マルチタレント、ってヒトなんだけど、実は山ヤさんだったりもするらしい。某A○○という会に入ってて、たまに山にも行ってるらしい。世の中には多才な人っているんだなぁ。

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名残のバラ

本日は月イチの勉強会。例によって谷町6丁目まで歩く。せっかくバラの季節なのに今年はどこにも見に行っていないので、少し遅いかと思ったが中ノ島公園を通ってみた。

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もう、ほとんどの花が終わっていて、花は“名残”状態。
季節の主役はアジサイに移ったってところか。

神戸の森林植物園でボランティアガイドをしている知人の情報では、アジサイも今年は少し開花が遅めのようで、月末くらいが見ごろではないかとのこと・・・こちらは是非とも見ごろを逃さず行きたいものだ。

勉強会のお題は「セルフレスキュー」。ここしばらく続いているアメリカの文献の読み下しで、スパイダーラペル、結び目の通過などの“おさらい”といったところ。

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梅雨の晴れ間・・・?

例年そうだが、梅雨入り宣言すると雨が降らない。今日は、“教室”の実技第1回目。
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だが、人員配置の関係で、私は教室ではなく昨年入会された方の岩トレのおつきあいで蓬莱峡へ行くことに・・・。周辺はウツギの花が満開で、甘い香りでいっぱい・・・テイカカズラやネジキも咲いていた。

少しくらいは自分のトレーニングもしたいので、早起きしてみんなより1時間早いバスに乗って現地へ先行、フィックス&アセンダーで少しだけ登る。
今日の“お役目”は、ほ
ぼ“初めて”という方々のビレーの確認係で、シューズも履かず取り付きでウロウロしてるだけ・・・。たまに上部の確認ってことでフィックスを登るが、これではカロリー消費できません~。

そして、午後はさすがにすることがあまりなくて、ぼーっとしていたら、ゴフミさんが「最後の1本、凹角リードどうですか?」と声をかけてくれた。これ幸いと、職務放棄(?)で“確認”業務はゴフミさんに押し付け、ゴフミさんのパートナーの田Bさんにビレーしてもらって1本だけ登る。うう、Ⅳ1本でもありがたい・・・

「クライミングシューズを買いに行くので」とバスで帰る面々と別れ、少しでもカロリー消費のため歩いて宝塚まで。が、飲み会なしで直帰したら、明るいうちに帰れるんだ~!!新鮮な発見・・・(って当たり前か?)

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Katuda-Farmの新鮮野菜

趣味でいろいろな作物を作っておられる少々年上の山仲間、Katudaさんから収穫のお裾分けに与った。掘りたての新じゃが、紫タマネギ、ソラマメ、スナップえんどう、ウスイえんどう。新鮮な野菜を前にするとワクワクしてしまう。
Katuda_farm













梅雨入りしたって言うのにナゼか雨の降らない週末。本当はクライミングにお出かけしたいところだが、パートナーもいないし、久々にコピーのお仕事をいただいているので、今日は原稿書きにいそしむことにする。
せっかく自宅にいるのでランチはKatuda野菜三昧。オニオンスライスにえんどうと新じゃがのバターソテー、・・・旨い。でも、今頃みんな登ってるんだろうなぁ。

これからしばらくはヤボ用につかまって、またまたクライミングから遠ざかってしまう日々になる。こうしてまたまたレベルダウンするんだな。いつになったら少しくらいは上達するんだろう・・・少し憂鬱。

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挑戦してみますか?

「あなたに食べさせてみたいものがあるが、挑戦してみますか?」という、いささか挑発的なお誘いをいただいた。日程調整の末、本日ついにチャレンジだ。
Goya 私が肉類を食べられないことはよくご存知のはず。いったいなんだろう???と思ったら・・・ゲテモノ系ではなく、要は、「意外なおいしさ」のものだった。う、うま~い!!

「ゴーヤのおひたし」というメニューなんだけど、ゴーヤがこんなに上品な一品になるとは・・・
おひたしと言うより「煮浸し」って感じで、多分さっとゆでたゴーヤを昆布だしにかしわをプラスし、ちょっとコクのあるだしを軽く含ませた???
天盛りのかつおぶしの旨みとも相まってなんとも上品な味わい・・・ぜひ作ってみたい一品だった。ほんのりとした苦味と、しゃきしゃきした歯ごたえが残って、もう絶品~。

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大スパゲッティ

本日ついに光を導入。
大スパゲッティ

アナログ回線のダイヤルアップからADSLに変えたとき、「せ、世間ってこんなに進化してたんだっ。は、早いっ!」と驚いたけれど、回線を共有する件数が増えてきたのか、ここんとこイマイチ接続状況がよくない。しかも、IP電話はほとんど役に立たない。かからないか、かけてる途中でブチ切れるかどっちかだから、仕事にはまず使えない。

そんなワケで、ろくな稼ぎもないのにいかがなものかとは思ったけれど、光に変えてみた(って申し込みは半年前にしてたんだ)。
が、案外コレはたいへんなコトで、ケーブルごと替えないといけないのででっかいハシゴ車みたいなのが来て、電柱からケーブルを引きなおす工事、室内工事・・・おかげで一日つぶれたけれど、長らくろくに掃除もしていなかった部屋がきれいになった。うーん。やっぱり部屋はきれいな方が気持ちがいいな。
でも、コンピュータの裏側は・・・ルータみたいなやつが何と今度は3台になって、元々ケーブルでぐるぐるだったところがもはや収集つかず。前はどのコンセントが誰なのか名札をつけてたけど、あまりにぐるぐるのスパゲッティになってるので触れる気になれず・・・タコ足配線ここに極まれり。雷がきたらどうしたらいいんだろう・・・

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にょきにょきにょき。

雪融け直後の植物の伸張には驚くべきパワーを感じる。
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冬の間中、じっと地中でエネルギーを充満させ、雪が融けたら日差しに誘われるように芽を出し、にょきにょきと伸びていく。大地のパワーと、太陽のパワーのコラボレーション。
湿原から芽を出した水芭蕉は、つややかな葉をのびをするように展開させ、あらゆるくびきから解き放つかのようにのびのびと成長していく。
・・・なんて気持ちよさそうなんだろう・・・。

(06豪雪で雪融けが遅く、例年より2週間遅れで開花した取立山の水芭蕉)

S田さん、U谷さんとでかけた、酒飲み三人組による“福井花の山旅”。
火曜夜にS田号で移動し、「東山いこいの森」で幕り、軽く酒宴。翌朝大滝コースからこつぶり山、取立山へ。水芭蕉を眺めて、
下山後は美山町の「伊自良温泉」で汗を流し、さらに武生へ移動してランチはイチオシでお気に入りの「そば蔵谷川」へ。なんて盛りだくさんなツアー。
「谷川」へS田号のナビ頼りでアクセスしようとしたが、肝心の「ココからがややこしいねんっ」って辺りで「目的地付近です。案内を終了します」だって・・・おいおい!
・・・なんとか記憶をたぐりよせてたどり着いたら、既に15:00。なんと昼休み中だ・・・が、執念で開けてもらって?おろしそばを頼む。超久々だが、やはり旨い。
食べた後は話好きの主としばし話し込む。大阪から来る人も少なくないらしい。

 ---お休みの時間にホントにすみません。
 ---でかけずにいたからよかった。ここで断って二度と来てもらわれへんかったら後悔するから。

・・・うーん、“一期一会”をまさに実践されているんですね。
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この透明感とコシと香りの高さときたら・・・おろしの辛味、つゆとの相性も最高だ。

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「調和の幻想」

半年以上前から、山岳同人カルパッチョ、同人ルーデンスの皆さんと瑞牆山での合同クライミングの計画が温められてきて、この週末にようやく念願かなって催行となった。
0606040026_1瑞牆と言えばクラック・・・ジャミングが全くできなかった私は、不動岩の校長先生ことM本先生に弟子入りし、半年かけてずいぶんクラックの練習をしてきて、手ごろなサイズのハンドジャムならなんとなく(ちょっと怪しいけど)決まるような感じにはなっていたものの、歯が立つようなルートではなかった。

マルチピッチの名ルートである「調和の幻想」。
1P目5.9、2P目5.8、3P目5.8、4P目10a、5P目5.7、とトポには書いてある。が、恐ろしく難しくて、とてもじゃないがヒトケタとは思えない。クラックおそるべし…
特に、最終ピッチのワイドクラックときたら、全く手も足も出ず。何をどうしたらいいのか途方にくれてしまった。クラックは奥が深い。

が、花崗岩なのでフリクションはとてもよくて、上から吊ってもらっているのをいいことに、これまで経験のないスケールの登攀を楽しませていただいた。何から何までお世話になったカルパッチョ&ルーデンスの皆さんには本当に感謝。
彼等の素晴らしいクライミングを目の当たりにできただけでも貴重な経験だったとつくづく思う。
Fr_3今回は、少し前から履き伸ばしをしていたマッドロックの「フレンジーレース」を持って行った。このシューズはソールが割としっかりしているので、クラックに突っ込んでも足が痛くないし、かかりがとてもいい。トゥもかっちりしているので、立ち込みも安心。一日履いていてちょっと小指が死にそうになったけど、今まで履いていたどの靴よりお気に入りだ。

それにしても、両膝&両肘は打ち身と擦り傷だらけ、全身乳酸漬の筋肉痛・・・それがちょっとうれしかったりするあたり、かなりヘンなヤツではあると思う。

↓写真はクリックで拡大!
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ツアー終了

皆々様のお陰で無事「瑞牆山クライミングツアー」を楽しく終了。
ツアー終了

好天に恵まれ、往復のアクセスもさくさく、トラブルもなく、楽しい二日間を過ごすことができた。こんなステキな瑞牆デビューを果たさせてくださった皆さまには本当に感謝。

瑞牆山はとってもいいところで、綺麗な新緑、美しい石楠花が咲き誇り、カッコウをはじめ多彩な鳥のさえずりが爽やか・・・。
景色はいいし、豊かな美しい自然がいっぱいで、その上クライミングもできる・・・こんな素晴らしいところはめったにないかも。

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十一面岩末端壁

末端壁

瑞牆山の「十一面岩末端壁」はとんでもなく切り立った大岩壁。ハングってるルートも多い。そんな中にある「調和の幻想」にみんなでチャレンジ。登れるのか?見ただけでドキドキ・・・最高ピッチグレードは10aなんだけど、どうよ・・・

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登攀終了

登攀終了

無事ハイピークルートを終了。最後のボルトラダーも、「エイドデビュー」のシリウスさんが残置してくれた“お助けスリング”のお陰で難なくクリア。見晴らしのいいピークに登りつくルートはホントに楽しい。このルートにご案内くださったカルパッチョさんチームに感謝。

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大ヤスリ岩ハイピークルート

合同パーティで、瑞牆山クライミングツアーに来ている。天気は上々。
大ヤスリ岩ハイピークルート

初日、カルパッチョペアにご一緒いただいて、瑞牆山ピーク直下の「大ヤスリ岩」ハイピークルートにチャレンジ。4ピッチで大ヤスリのピークにまっすぐ突き上げるルート。
「せっかく遠くまで来たんだから、楽しまなきゃ。どこでも好きなところをリードして!」と言ってくださるカルパッチョさんのお言葉に甘え、一番簡単そうな2ピッチ目だけリードさせていただく。その他は同行のシリウスさんがリード。
クラックから短いフェース、廊下状~“秘密の中庭”みたいな場所、広い展望テラスを経て最終ピッチはオールエイドのディレッティシマで大ヤスリのピークへ。豪快で楽しいルートだった。

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さくっと恐ろしいエコロジー

「エコ」なることばが独り歩きして妙な意味で使われることも多いが、本家のエコロジー(生態学)の世界は奥が深くて面白い。いや、保全生態学の世界を覗き見ると、背筋が寒くなってしまう。
さくっと恐ろしいエコロジー

多様な生物がひしめき合ってひとつのバランスの取れた生態系を形成していたところへ、猿から進化した大型哺乳類が大量繁殖し、あろうことか我が物顔で環境をめちゃめちゃにしてしまった。ここ数年、異常な暑さ、寒さや豪雨・豪雪が頻発するが、もはや「地球温暖化をどうする?」などと言っているレベルの話ではないらしい。
ラクだとか便利だとかって理由で、今のままのライフスタイルを続けていくとどうなるのだろう。明るい未来なんて想像できなくなってしまう恐ろしい一冊だった。

  「天と地と人の間
  鷲谷 いずみ 著
  岩波書店 2006.2.23 第1刷 発行

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試練と憧れ

今年も、剱岳の麓、馬場島で行われる鎮魂祭に参列。
「剱岳鎮魂の社」には302柱もの剱で逝った先輩方の御魂が祀られている。
試練と憧れ

 「試練と憧れ」とは、本当に剱にふさわしい言葉だと思うけれど、遺された家族に、唐突で理不尽な試練を与える事故というのは、決して起きてほしくないし、絶対に起こしてはならないと思う。
 初夏の馬場島は、瑞々しい新緑が萌え立ち、カタクリ、ニリンソウ、キクザキイチゲ、ショウジョウバカマ、ムシカリなどの花が咲き乱れる別天地。そんな中で今年も、山開きの行事が、厳かに、恙無く執り行われた・・・

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