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海谷ツアー

古い山岳雑誌をひもといてて、頚城山塊にある“海谷”という所は、山上の桃源郷と呼ばれる美しい場所だという記事を見て、一度行ってみたいと思っていた。
そしたらなんと先週、Sさんから海谷行きに一緒にどうかとお誘いをいただいた。彼らはエビクラの登攀だが、私には無理なので周辺トレッキングでもしようってことで早速エントリー。
金曜夜8時に大阪を出発し、途中名神深草で京都のMさんも合流。三境峠近くで幕営仮眠し、土曜朝三峡パークを出発。約1時間の行程で732高地(海谷高地)に到着。
0610140013 海川の両側はとてつもない大岩壁が取り囲んでいるけれど、この場所だけはなぜか広い平地が広がっている。確かに上高地に雰囲気が似ている・・
が、取水口以外に人工物は一切ないし、喧騒とも無縁。ただただ美しい木々と流れの中に静寂が広がっている、まさに桃源郷のようなところ。

クライミングにでかける三人を見送り、地形図とコンパスを頼りにウエブサイトで調べた地図にない道を探す。
0610140028 地図と地形を照合しながら渡渉を繰り返し、ようやくみつけたマーキング・・。

沢靴をアプローチシューズに履き替え、鋸岳と鬼ヶ面山の間を目指して登る。

073 上部はかなり紅葉が進み、美しい。
かなり悪路だが、誰もいなくて静かで素晴らしいコース。

045 海谷を挟んで対岸にある特異な山容の山々。

063 美しい紅葉を愛でながら独りのトレッキングを楽しみ、少々スリリングな下降をどうにかこなし(途中10回くらい滑り落ちそうになって肝を冷す・・)、海谷高地のBCへ。

0610140099 苦手な焚き火など仕掛けつつ、夕食の準備などもしつつ、こっそり盗み酒などもしつつ、クライミングチームの帰還を待つ。

が・・・
「目標4時帰着」と聞いてはいたが、未知のエリアでもあり、遅れるだろうとは想像していたものの、日没が迫ってちょっと不安な気分に・・
すると、少し上流でモスラテント&巨大焚き火をしている大人数パーティの方が様子見に来てくださった。長野の某山岳会の方々である。
「お独りですか?」
「いえ、4人なんですがあとの3人はまだ・・」
「エビクラですか?」
(な、な、なんでわかるのっ???)
「この時間に帰ってこられないのは心配ですね?」
「いえ、とても慎重なクライマーだし、まず大丈夫だと思います・・・」
というやりとりをし、さらにしばらくしてからまた別の方が訪ねてくださる。

「私たちは取り付きの場所を知っているし、何人か出せるので念のため確認に行ってみましょうか?」とのお申し出。その会の方たちは以前に同ルートで事故を起こしたことがあるとのこと。懸垂中の落石事故で、事故者は雨の中壁でビバークして翌日ヘリで救助された・・とかで、非常に脆い壁であることから、とても心配してくださっている模様。
そこで、思い切って同行していただいて様子を見に行くことにして、沢靴にはきかえ、ヘッ電つけて出発。渡渉を1回・・・、ってところで帰ってくる3名と出会った。単に、ルートがわかりにくくて時間がかかったみたい。はぁぁ~、ヨカッタ。。。
「よかったですね~、後で一緒に飲みませんか」ってことで、合同大宴会と相成りました。

Sさんチームはそもそも“偵察”ってことで来られていたので、特に時間は気にせずじっくり壁を観察したりされていたんだろうし、長野の岳人たちは4~5人用テントの横で独りで焚き火に当たってる私を見て「どうしたんだろう?」って心配してくれたのだろうし、エビクラと聞いて以前の事故を思い出して万が一に備えて最善の対策を、って思ってくださったんだろうし・・ってことで、想定外の“出会い”となったわけだが、結果的に皆で火を囲むとても楽しい一夜となって、「やっぱり山仲間(勝手に仲間にしてますが)っていいなぁ」としみじみ感動してしまった私であった。

117_1 途中、かの有名な「カールマルクスの大岩壁」を見ることはできましたが・・、
コレを見て「登りたい」とは思えませんでした・・ヘボでスミマセン。

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