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「サロメの乳母の話」

Photo_128サロメの乳母とかダンテの妻、カリグラ帝の馬(!)、キリストの弟・・といった歴史上の著名人の身内が語る裏話・・と言った体裁の短編集。

実は極にゃみ的に一番おもしろかったのは、巻末のオマケのよーな「饗宴・地獄篇」の2話。
地獄で暮らしている、名だたる悪女悪妻たちの夜会を描いたもの。登場人物は、
エジプトの女王クレオパトラ。
ビザンチン帝国の皇后テオドラ。
トロイのヘレンこと、スパルタの王妃ヘレナ。
ソクラテスの妻クサンチッペ。
フランス王妃マリー・アントワネット。
華々しく“何かをやらかして”歴史に名を残したゴージャスな女たちが、第一夜には江青女史を招き、第2夜には「東洋の女性で誰か次に招く人を選びましょう」と、日本の歴代の女性をためつすがめつするというお話。

天照大神に始まり持統天皇、北条政子、日野富子、淀殿(作品では“淀君”)、春日局・・・・

天照大神→「別にたいしたことをしでかした女でもないみたい」(クレオパトラ)
持統天皇→「わたしから見れば、当然考えられることをしただけの女としか見えないわ」(テオドラ)
淀殿→「あの人面白いけれど、政治的な才能はなかったみたいね」(テオドラ)
って感じで結局、どの女もケチョンケチョンにこきおろされてしまう。

修羅場をかいくぐり、強烈な個性を主張している彼女たちにしてみれば、物足りない?
「他に、もう少しマシな女はいないの?パァーっと派手で、美人で、死ぬときも女王のように堂々と殺されたなんていう人」(マリー・アントワネット)
「日本にはどうやら、悪女がいないだけでなく、悪妻もいないようですね」
・・そこへ地上から謎の声が。
「結論を急がないでください!悪妻としてならイイ線いきそうな日本の女を知ってるんです・・」(←ネタバレ)
塩野さんだから?登場人物が古代ローマ周辺に偏ってるのが残念だけど・・
いやー、小説は久しぶりに読んだけど、なかなか面白い短編だったなぁ。

 「サロメの乳母の話」
 新潮文庫 刊
 塩野七海 著

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