森の暮らし、森からの旅
八ヶ岳の南西山麓、標高1150mの森に住む文筆家の加藤則芳氏が、豊かな自然の中での四季の暮らしを綴った一冊。美しいだけではなく、時として厳しい自然というものの中にあって、その魅力を優しいタッチで描いた“読むサプリ”という感じのエッセイだ。
ライフワークとして、アメリカの自然保護の父ジョン・ミューアの足跡を追い、アメリカの雄大な山野を歩き巡りながら、日本の自然の素晴らしさを実感したという。
“現実は、世俗にどっぷり浸かっていなければやはりぼくは生きていけないのです”と書きながらも、どう考えても夢のような山暮らしを楽しんでいる著者がとてもうらやましくなる本である。
『森の暮らし、森からの旅 八ケ岳山麓だより 』
加藤則芳/著
平凡社 刊
2002年7月 初版発行
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