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釣魚をめぐる博物誌

題名のまんま、古今東西の釣りと魚に関するエピソード満載の楽しい本。
Photo_175最近、極にゃみ的に気になってる人々がナゼか釣りを嗜んでたりするもので、なんとなくこういうものが気になるのかなぁ・・?

・・エジプトの女王クレオパトラ七世が、夫となったアントニウスと釣りにでかける。しかし、いっこうに魚が釣れないアントニウスは、こっそりと漁師を潜らせて垂れている釣り針に生きた魚をつけさせた。ところがクレオパトラはそんなことはお見通しで、次に釣りに行ったとき、自分の家来を先に潜らせておいて、魚の干物をアントニウスの針につけさせた。干魚を釣り上げてしまったアントニウスはインチキがばれていたことに気づいて二人で大笑い・・なんてエピソードも。
好きだなぁ、そーゆー女。

それから、「うお」と「さかな」。
元々、「魚」は「うお」で、「さかな」と読ませるようになったのは驚くほど近年のことであるらしい。昭和48年に更新された当用漢字改訂音訓表ではじめて「さかな」の読み方が掲載されたが、それまで使われていた昭和23年制定の当用漢字音訓表では「ギョ・うお」としか記載されていないのだとか。「さかな」は本来「肴」であり、「さか」は酒。酒のアテが「さかな=酒菜」で、その主たるものが魚であったってコトらしい。

『釣魚をめぐる博物誌』 角川選書353
2003年 初版発行
長辻 象平 著

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