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ビレイデバイス考/ATCガイド & more

ちょっと前に、ビレイデバイスを「ATCガイド」に変えた。
0710150001長年ATCを使ってきたんだけど、フォロワー(セカンドクライマー)の支点ビレイ用のデバイスをどうしようかずっと迷ってた。ペツルの「ルベルソ」は支点ビレイの機能はあるけど、ロックしちゃうとどうにもならないってのを聞いてたから購入は見送ってて、とりあえずずっと支点ビレイはムンターヒッチでやってた。
んで、コングの「ゴースト」が出た時に、軽くてよさそー・・と思って即購入したんだけど、・・・リードのビレイには繰り出し感がイマイチで使いにくいし、フォローの支点ビレイも極細じゃない普通のシングルロープだとものすごく操作性が悪くて、数回使ってやめてしまった。んで、いろいろ総合的に考えた結果落ち着いたのが、今更なんだけどブラックダイヤモンドの「ATCガイド」。ボディビレイも、支点ビレイも、ラッペルもまずまず使い勝手は悪くないと感じている。

★左から、「ゴースト」(63g、対応ロープ径7.5−10.5mm) 「ATCガイド」(103g、対応ロープ径7.7~11mm) 「ATC」(50g、対応ロープ径9~11mm)

Photo支点ビレイでテンションがかかっていると、ルベルソは「ちょっとロープを緩めて・・」ってのができないのが欠点だったんだけど、「ATCガイド」にはリリース機能がプラスされている。しかし、体重差がある場合は注意深くリリースしないとロープが流れることがあるのでちょっと怖い(注)。
で、いろいろやってみた結果、デバイスの中で折り返されているロープをクリップしているロッキングビナ(この写真では下側の金色)を揺らして、数mmずつ出していく方法が安全だと思う(下側を持ってワイヤーをまたいだまま上下させるとロープとの接触面の分だけズレる)。
0710200024んで、ココから研修会レポートその②・・
リリース機能に関して改良が加えられた・・という触れ込みで発売された、シモンの「トゥーキャン」をチェック。
今回の研修会では、比較用に各種デバイスが用意されていたので試してみたんだけど、大げさな構造の割に、別に使い勝手がすごくいいってことでもなさそう。取説をちゃんと読んだわけではないから知らない機能があるかもしれないけれど、109gと最も重いこと、かなりかさばることを考えれば、現時点ではATCガイドでいいかな・・って気がする。

(注)この失敗で、とある知り合いのクライマーが墜落した。グランドフォールではなかったが、途中にあった木に激突して打撲傷を負ったそうである。マツモト先生も初心者にやらせるべきでないと仰っておられる。(2007年10月22日記)

・後日記(2007.10.28);いつも組んでもらってるUさんがATCガイドを購入されたので、危なくない場所で使い方を説明してたんだけど・・・、
取説に記載されてるリリース法を説明して、「いきなり解除したら流れるから気をつけてね」って言ったのにも関わらず、テンションかけたら思い切り流れ~・・・
極にゃみ的にはお尻に青紫の蒙古ハンができましたけど。やっぱ慣れてない人にやらせちゃダメ!

・後日記2(2007.11.21);PETZLから新しいビレイデバイス「New Petzl Reverso 3 」が発売されるようです。2007年12月?
Petzl_newd現行のルベルソよりさらに軽い72g。機能はATCガイドとほぼ同じ?詳しくは・・・ココから。

★研修会レポート①:長さ調整ができるアルパインクイックドロー
③:フリクションノット回収「Kシステム」
④:ポロネ
⑤:デイジーチェーンの破断実験

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