『赤ちゃん誕生』
生き物好きの一家が、身近にいるいろいろな生き物と共に暮らした観察記。
ありきたりなペットばかりではなく、バッタやアゲハ、カマキリなどの昆虫、ヤマカガシやカナヘビ、ヤモリまで・・・
そこには、生き物に対する偏見が存在しない。チョウチョは好きでもガはキライ、なんてヒトは多いと思うが、彼ら一家は“気味が悪い”と思われている生き物も、じっくりと観察することによって愛着を感じている。いろいろな生き物たちの世話をしながら、その成長を見守る子どもたちもまた、共に成長していったのだろう。
多様な生き物たちの生態録と、そして子どもたちを巡るエピソードはとても興味深くて、ゆっくりとゆっくりと楽しみながら、大切に読み終えた。
“あとがき”から引用・・・
「辛口の人間批判も書きましたが、自然のままに生きる動物を見ていると、いかに人間が不自然な生き方をしているかに気づきます。動物たちはそんなことも私たちに教えてくれました。」
『我が家はみんな飼育係 - 赤ちゃん誕生』
関本快哉 著 ㈱大日本絵画 刊 2000年7月発行
※この作者のほかの作品
★表紙の写真は、自分で卵の殻を破って顔を覗かせたヤマカガシの赤ちゃん。
かわいいなー・・・このサイズから一緒に暮らせば仲良くできるかも。
子どもはもともと生き物が好きだ。小さな生き物を見つけると無心に眺めたり、手に取ろうとする。が、自然から離れた環境で暮らし、特定の生き物としか接しない生活をしている親たちは「キモチワルイ」「キタナイ」「アブナイ」と言って子どもを生き物から隔絶しようとする。ものすごく貴重な機会損失をさせられていることが多いと思う。
・・え?極にゃみ的にはどうだって?えぇ~っと、足がいっぱいあるやつはダメっす。6本以上は特にムリっ。それから、カナヘビはカワイイイと思えるけど、デカいヘビにはちょっと近づきたくない。え?話がチガウって?・・・そ、そ、そんなの関係ねぇ!
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