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退化・・・ そしてそれを抑止するもの。

昨日「子どもの体力・運動能力低下傾向が底打ちか」という記事が一面に掲載された。
07100900011965年頃に青少年の背筋力・持久力の低下が指摘され、1975年頃には子どもたちの「無気力」「無関心」「無感動」が話題になった(その頃私は中学生)。その後、体力レベルは低下の一方であったが、ここ10年ほどで低下のペースが鈍化(停止ではない)しているという。
文科省は政策の効果が要因と言いたいようだが、運動生理学の専門家は「運動しない生活習慣が定着し、これ以上落ちないレベルまできているのでは」と分析しているそうだ。

「第38回全国YMCAリーダー研修会」初日の基調講演『子どもの身体と心の成長と身体活動』(神戸大学・人間発達環境学 平川和文教授)によると、今の子どもたちは運動能力が低下しているだけでなく、非常に多岐に渡る変化が見られるという。

・アレルギー体質の子どもが約半数にまで増加
・体温調整機能の低下
・体格の不均等発達
・行動体力・運動能力の不均衡発達
・防衛体力の発達不全
・大脳・前頭葉の発達不全と発達の歪み
ナドナドナド・・・だから子どもがキレる・・とか、聞いていてコワ~くなってしまった。

で、こんな傾向をどうすればいいのか、というハナシで、文科省は政策として

・子どもの生活リズム向上プロジェクト
・人間力向上のための長期宿泊体験活動推進プロジェクト
・青少年の意欲向上・自立支援プロジェクト
ナドナドナドに取り組んでいるらしい・・・そんなプロジェクトを立ち上げなきゃ~子どもがマットウに育たないのか。

子どもは、発達段階に応じて、同年齢の子どもたちや異年齢の者たちと一緒に過ごすことによって徐々に社会性を身につけていく。昔のように近所のガキ集団で遊ぶ習慣がなくなった段階で、まず社会性の獲得という部分でつまづき、外遊びでカラダを動かす習慣が格段に減った段階で身体の発達に異常が生じているのだろう。

群れから隔離して飼育したサルは、群れに戻してもほかのサルとどうつきあっていいのかわからず凶暴化したり、性行動もできないなど、適応不全になるという。人間だって同じ霊長類で、群れて暮らす生き物なのだから、正常な発達にはほかの固体と接触しながら、いろいろな体験をすることが必要なのだ。
親の世代がすでに“外遊び”を知らない今、キャンプをはじめとする野外プログラムの提供はとても重要な社会的意義を持つ。そんな中で心身ともに健康で明るいYMCAの野外リーダーたちは、退化の頼もしい抑止力となるだろう。子どもたちの成長を支えていくという大切なミッションに、楽しく元気に取り組んでいって欲しいと願う。

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