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「対象外の女」・・・

序章のタイトルが「女の四十代はこんなにも悲しい」。ひょぇぇ~。
Photo_2 曰く、
「夫が女として見てくれない・・・」
「多くの男たちにとって私はもう“あんたはあっち行ってね”、お呼びじゃない“対象外の女”である・・・」
「肌の張りも衰え、髪はぱさつき白髪も増え・・・」
「十代、二十代の人たちから見れば明らかにオバハンだろうが、しかし自分自身の脳裏にはまだ若い頃の記憶が・・(略)・・けれど手を伸ばせば、すぐそこに更年期がある。更年期を越えれば、“熟年・老年”という世界がある。」

はぁぁ~・・・、それは、ミもフタもなく哀しいですなぁ。

だけど、ババアもジジイも、死なない限りダレもが行き着く先じゃねぇのかよ。どっかで折り合いつけなきゃ~しょうがねぇだろう・・と、極にゃみ的には思う。
が、著者はさらにこう続ける。

・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
が。
世の中、そう簡単に割りきれないと思うのは、世間をぐるりと見回すと、「対象外」どころか、夫以外の第二、第三の男と、若い女顔負けの恋をくり返す四十五十、時として八十がらみのオバハン(すでにそういう人たちはオバハンとは言えまいが)が、いるにはいるのだ。それは全体から見れば、一握りの「恋のエリート」ではあるが、でも、たしかに彼女たちは実在する。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

・・・ということで、古典文学に造詣の深い著者は平安文学を引き合いに出し、年齢を超越した「モテ女」についての考察を展開する。
当然ブスより美人がモテるが、「もてない美人」や「モテるブス」も存在する。それでは“モテる女”とは・・・?
などと、「対象外にならないための秘訣」を探りながら論が進められていく。

“源氏物語”の分析では「高貴な身分の絶世の美男」光源氏が口説いて歩いているのは、実のところ家柄のいい美女ばかりではなくて、案外ブスやら、オツムもセンスもイマイチな女や、年増(どころかとてつもないババアまで)も少なくない。そんなB級女が比類なき貴公子に懸想された理由は何か?とか・・、

歴史上の人物においても、歌人としてピカイチだった和泉式部や伊勢御息所はモテ女だったけれど、ブンガク系インテリの清少納言や紫式部はいまいちモテなかったとか・・
「モテる女」になるためのノウハウ的切り口で古典を読み解いた・・・、ちがうな、逆か?古典文学から恋愛力強化のためのハウツーを抽出した?よな、ホントにユニークな一冊だ。

最後まで面白~く一気に読んだけど、読後にナニか一念発起したかと言うと・・、
「どっちでもいーってーか、メンドくせぇ・・」と思ってしまった私は、多分“干物女”。
いいんだよ、どうせ末摘花じゃないけど、明るいところじゃ見られたもんじゃないんだからさ。 ・・・え゛?源典侍の間違いぢゃーないのかって???  ・・いや、源典侍はババァだけど、艶っぽい女だからなぁ・・

『いつから私は「対象外の女」』
大塚ひかり著
講談社 刊 2002年8月 初版第1刷発行

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コメント

オモシロイ!!実に!!

>イマイチな女や、年増…どころかとてつもないババアまで

 "寂聴"も若いころ、夫を裏切る大恋愛をしたとか…
 "美人”からは程遠いけれどね。
 彼女って男の人がはまりそうな何か"ドクドク”してるも のがあるよね…わかんないか…
  
 婆さんと…だって…いるんだよ、こういう男。
 男が婆さんを尊敬できたら…恋愛も可能だとおもうし。
 かなり気持ち悪いけど。
 それに、婆さんとそこそこの中年男が一緒にいたって
 周りはわかんないから…はぐくめちゃうよね。

 まあ、恋愛…なんて、結局のところ、何でもありの
 世界だから…マニュアル本なんて
>「どっちでもいーってーか、メンドくせぇ・・」だよね。

投稿: ミミズ | 2007年11月 7日 (水) 12:16

ミミズさん、こんにちは。

寂聴さんって、よくは存じ上げないのですけど、作品を読む限りものすごく情熱的な人ですよね。
嵯峨野にお住まいになられてから一度お目にかかったことがあるのですが、落飾されていてもなんというか“つややかな”雰囲気を持つ方だなーって感じました。

造形的に“美人”かどうかなんて、所詮は個人的な美意識の問題だから、きっと、もっと総体的な、内面から滲み出すナニカとか、まとってるオーラみたいなものまで含めて「モテる」かどうかが決まるんだろうな、って。

>まあ、恋愛…なんて、結局のところ、何でもありの世界だから

ですね。ステロタイプに囚われてる人には理解できないだろうけど。

投稿: にゃみにゃみ。 | 2007年11月 7日 (水) 12:57

あと、「旬」て必ずあるよね。と思わない?まぁずーっとモテモテの方もそりゃいらっしゃるんでしょうけど。

投稿: かぴこーち | 2007年11月 7日 (水) 13:48

かぴさん、ホント、そーだね。“旬”てのはあるだろうな。

でもさ、“旬”にもいろいろあるんじゃないの。
異性を惹きつける「旬」なんてのは思春期をピークに右肩下がりで減ってく一方なんだろうけど、性別も年齢も超越して魅惑的なヒトっているしねぇ。

・・と言いつつ、白髪を発見するとやっぱりちょっとショックだったりしてね。
・・・マサカ、アントワネットになってたりはしないよね???

投稿: にゃみにゃみ。 | 2007年11月 7日 (水) 14:23


>性別も年齢も超越して魅惑的なヒトっているしねぇ


確かに!

私のすぐ近くにもいるんだけど…そういう男。
その、お婆さんのこと、絶賛なのよ~

でもあんまり、聞いていると気持ち悪くなってくる。


投稿: ミミズ | 2007年11月 7日 (水) 15:19

ミミズさん。
別にいーんじゃないすか。当人同士の勝手だし。

>結局のところ、何でもあり

って書いていらしたぢゃありませんかぁヾ(  ̄▽)ゞ
気にしねぇのがイチバン!

投稿: にゃみにゃみ。 | 2007年11月 7日 (水) 16:05

遅くに、おばんです。

>気にしねぇのがイチバン…って、ごめん、言葉が足りなかった!
気持ち悪い…のを気にする気にしないの問題ではなくてさ
はたから見てても、げぇ~ってするような
70近い婆さんと中年のオッサンでも、恋花が咲くことが あるってことさ。
アタイたちには分からない、老いらくの恋が……
つまり"痘痕もえくぼ”の極みッてヤツさ
だからね、
>女の四十代はこんなにも悲しい…とかって、
今時の40代を知らなさすぎ!!と思うし、
熟年、老年、更年期とかも、字面が勝手にイメージを作ってるよね。

>肌の張りも衰え、髪はぱさつき白髪も増え・・とかって、今はいろいろな再生方法があるのにさ、
私は「対象外の女」…なんて、自ら線引きする必要がどこにあるんかいなって言いたかったワケ。
アタイなら
「恋♪はいつでも…なんでもありイのアバタもえくぼ♪」ってとこかな。

でもさあ、そういうオッサンって、獲物の許容範囲が広い訳だからさあ、意外と楽しくって、
ハマッチャウ恋花が咲く人かもよ。

おじゃましましたあ。

投稿: ミミズ | 2007年11月 9日 (金) 00:17

ミミズさん。

一応、書評とまでは言いませんが書籍のご紹介をさせていただいたつもりなので・・機会があればぜひご一読くださいませ。
なかなか含蓄のある、興味深い一冊でしたよ。切り口はセンセーショナルだけれど、著者の教養と深みのある洞察力を感じさせてくれる、とてもよい本だと思いました。マニュアル本ではないんですよ。たぶん・・

投稿: にゃみにゃみ。 | 2007年11月 9日 (金) 08:40

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