「蛇にピアス」
ボディピアッシング、刺青といった身体改造が扱われている小説。
わけても“スプリット・タン”と いう、先端が二股に裂けた舌・・・なんてのは考えただけでも皮膚のウラガワがゾワゾワしてしまう。舌に開けたピアス穴の拡張だとか、暴力行為だとか、SMぽい性描写だとか、イタいのとかコワいのがニガテな極にゃみ的には恐る恐る読んでる・・って感じなんだけど。これを書いたとき著者はまだ20歳にもならない年だったんだよなぁ。文学の世界ってよくわからないけれど、どういう体験をしてきたらこういうストーリーが書けるんだろうか。体験なんか関係ないのかな。
主人公はどっちかというと出来のいい子だ。それが、ワケもなく壊れていく。理由については語られないが、その原因は虚無感なんだろうか、それとも何かどうしようもない絶望感?いや、もしかすると壊れてなんかないのかも。目の前に現れる興味あることに抗えない性質?
ある種のクライマーもそうだよな・・・(極にゃみ的には違うけど←だから登れないのかも。)
アタマの回路が単純に出来ていて、多分カラダの構造も単層構造の極にゃみ的にはものすごい異世界で、たぶん集中して1時間くらいで読了したと思うんだけど、すっごい長旅をしてきたよな気分になった。こういうふうに読ませるっていうのは、やっぱり才能なんだろうなぁ。
え?にゃみにピアス?いーや、ミミだけでもう充分。これでも痛かったちゅーねん。
「蛇にピアス」(すばる2003年11月号掲載 2004年1月10日集英社 刊)
2003年・第27回すばる文学賞、2004年・芥川賞を受賞。
芥川賞は綿矢りさと並んで20歳の女性がダブル受賞ということで注目され、
近々蜷川幸雄監督により映画化されることになって再び話題を呼んでいる。
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