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“耳袋秘帖”

実は、ナニゲに伝奇モノとか時代小説が好きだったりなんかして・・・
Photoで、先日アオヤマ先生にお目にかかったときの雑談の中で勧められて読んでみたのが『耳袋秘帖 赤鬼奉行根岸肥前』。
主人公がカッコイイ若者、ではなく還暦を過ぎたお奉行様というのもいいし、登場する悪党も根っからの悪人ではなくてどこか哀愁を秘めた存在だったり・・しんみり、ほのぼのとした気分で読めるよい作品だった。

もう10年程昔になるだろうか、一般人的にはホームページなんてのはまだそんなに気軽に開設できるものではなく、ブログなんてものもまだ存在しなかった頃、いろんな情報をタレ流す手段(?)として「QWN聞耳ずきん」というメールを不定期に発信していた。読者の一人だったセンセは、この小説のモデルとなった根岸鎮衛(やすもり)が記した『耳嚢(みみぶくろ)』から題名を取ったのかと思っておられたらしい。

この小説の主人公、根岸肥前守鎮衛は実在の人物で、江戸中後期の幕臣。勘定方を皮切りに、佐渡奉行、勘定奉行、さらに62歳で南町奉行に抜擢され、以後18年間奉行を務めた。刺青の噂もあることから赤鬼奉行と呼ばれ、“遠山の金さん”より先に刺青奉行と呼ばれた人だそうだ。
宮部みゆきさんの「霊言お初」シリーズに登場するお初の後見人でもあり、平岩弓枝さんの「はやぶさ新八御用帳」シリーズにも登場するなど、こっそりあちこちで活躍している。
彼が書き残した随筆「耳嚢」は、同僚や古老の話を書き留めたもので、猫が人に化けた話とか安倍川餅の由来、はたまた塩漬にされた河童の事・・など珍談・奇談を満載した世間話の集大成だそうだ。そちらも読んでみたい・・

あ、ちなみにうちの先祖も姓だけでなくて勘定方と役職まで一緒っていうすごい偶然。でも備中池田藩なので、鎮衛さんとは多分親戚ではないと思います・・

『耳袋秘帖 赤鬼奉行根岸肥前』
風野真知雄 著
大和書房 刊 2007.2第1刷

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