『遭難者を救助せよ!』
日本屈指の実力を持つ山岳レスキューのプロ集団・富山県警山岳警備隊。「ピッケルを持ったおまわりさん」をはじめ、多くのメディアで紹介されてきたが、昨年秋に刊行されたこの本はこれまでのものとは少し切り口が異なる。彼らの活躍の実態というよりは、隊員一人一人の心の内面に切り込むようなインタビューを中心に構成されている。常に危険と隣合せにあり、人の生死に直接的に関わる極限的な任務に就いている特殊な“仕事”を、彼らがどういう動機で選択し、どんな気持ちで日々取り組んでいるのか・・・といったことが詳細に語られている。著者の細井氏自身がそうとう“感動”してしまったようで・・・独特の叙情的なタッチで泣かせる仕上がりとなっている。うん、きっとこれを読んで志願するワカモノが・・・
『遭難者を救助せよ!
富山県警山岳警備隊
極限の任務に立ち向かう男たち』
細井 勝 著
PHP研究所 刊
2007年10月10日 初版第1刷発行
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