“フダツキ”花園探索ツアー
某日“フダツキの会”(正確には札付の酒飲みの会)にて、京都市の最高峰へ・・観光名所の「渡月橋」を渡る。正面のなだらかな山が百人一首で知られる「小倉山」、右奥のてっぺんが出っぱった山が愛宕山である。昔々、都の東西の山が背比べをして争い、気の短い東の山が西の山の頭をぽかりと殴ったらコブができて、西の方が高くなったとかなんとか・・ちなみに東は比叡山で848m、西の愛宕山は924m。
JR嵯峨野線に乗って保津峡へ。
川下りで有名な保津川。高い鉄橋の上にある保津峡駅はなかなかのナイスビューポイントだ。いきなり急登ではじまる「ツツジ尾根」へ。標高差50mも登るとなだらかな尾根道となり、緑陰の中を快適に歩ける。
その名の通り、ツツジの木がたくさんあり、モチツツジがちらほらと咲いていた。約2時間ののんびりハイクアップで愛宕神社の黒門へ。全国に900社ある愛宕神社の総本社で、火伏せの神様として古くから敬われてきたお社。大宝年間(701~704)に役行者と白山の開祖・泰澄によって建立され、神仏習合の山岳修業霊場として栄えてきた歴史を持つ。
山頂にあるとは思えないほど広大な境内・・・
この日、下界では夏日となったようだが、標高が高いだけに山頂付近はひんやりとさわやかな風が吹いて肌寒いほど。
名残の桜もまだ咲いていた。1890m三角点の西側にある谷を下降。涼しげなせせらぎを聞きながら、小さな流れを何度も横切りながら下っていく楽しいトレイル。
中流あたりからPrimula japonicaが自生しているのが見られる。ぽつりぽつりとではあるが、あちこちに株が育っている。途中から枝沢を東へ詰めると小屋架けがあり、ここの管理人さんが、元々周辺で自生しているPrimula japonicaを大切に守り育てておられる。
湿地や湿原は土壌がデリケートで、そこに育つ植物も踏圧に弱いものが多い。踏み荒らされるとたちまち絶滅の危機に瀕するため、人が立ち入るのであれば適切な保護対策が必要となる。ここではゾーンを区切って踏み荒らしを避けるよう配慮されている。
花の名所として知られるとたくさんの人が見物に訪れるようになるが、オーバーユースでせっかくの植生を破壊するようなことのないようにしたいものだ。第一、大人数で押し寄せるような山歩きのスタイルでは、本当に山を楽しむことなんかできないよねぇ?
物言わず静かに咲いている野山の花は、静かにそっと楽しみたい。
首のないお地蔵さま。地名になってます。
ここから約600mを一気に下るが、谷の上部が荒れているため、北側の林道をしばらく下って、側壁から沢へ下る代替道がつけられている。ウラジロウツギ・・?
初めて見たんでよくわかんないんだけど、普通のウツギとかなり違う。オオカメノキも開花。
タニウツギも可憐に咲いていた。
ハクサンハタザオ?
ステキなとっておきコースにご案内くださったK先輩、ありがとうございました。
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