久々の“文楽”鑑賞
数年ぶりに文楽を観に行った。行先はもちろん大阪・日本橋にある「国立文楽劇場」。今上演されているのは夏休みのプログラムで、午前の部はこども向けに「西遊記」、午後の部は夏向きの名作セレクションってことで「お夏清十郎 五十年忌歌念仏」と「鑓の権三 重帷子」、レイトショーとして夜の部に「国言詢音頭」。
午後の部はいずれも近松門左衛門の世話物で、ぐちゃぐちゃした人間関係が描かれるストーリーは少々理解不能なれど、久しぶりに聴いたシブい義太夫節と艶のある太棹の音色にはうっとりと聞き惚れてしまった。
物狂いの“お夏”も、年増女の“おさゐ”も、文楽に登場する女たちは皆、しぐさがなんとも美しくて、指先にまで不思議な色香が漂っているのがいい感じなんだな。たぶん、それは“男が創造している”からなんだろうけれど・・
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