『阪急電車』・・・
関西の私鉄“阪急電鉄”各線の中でも、最もマイナー系なのが「今津線」。神戸線の「西宮北口(通称ニシキタ)」と、宝塚線の終点「宝塚」を結ぶ片道15分・わずか8駅(西宮北口~宝塚間)のジミな路線。ヨソの人にはほとんど知られていないこの田舎路線を舞台にした『阪急電車』という小説がある。阪急電鉄の主要路線にはない、妙に落ち着いた“ローカル感”がストレートに描かれたなかなか秀逸な作品なのである。
宝塚駅に始まり、一駅ごとにいろんな乗客のいろんなストーリーが描かれ、それが相互に絡み合いながら巧みに話が展開していく。細かい場面設定がわかるだけに、軽い恋愛小説なのだが、とても面白く読み進んだ。読み終えて、ほんわかとした気分で乗ったその今津線の車中で、「あー、こんな平凡な列車の中にもいろいろなドラマが展開しているのかもなー」と思っていた私・・
数分後、自分が情けない事件に巻き込まれるとは思いもよらなかったが・・。実際、“事件”の端緒なんて、あちこちで口を開けて誰かが足を突っ込むのを待っているものなのかもしれない。
『阪急電車』
有川浩 著
幻冬舎 刊
2008.1 初版発行
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コメント
あれ、「ダイアモンドクロス」って言うんだ!知らなかった・・
昔は神戸線から今津線の乗り継ぎが悪くて、寒い冬の夜なんか電車待ちが長くてつらかった記憶があります。
今はほとんど待たずに乗れるのでとっても便利です。今津方面へ行くのはちょっと面倒だけど・・
投稿: にゃみにゃみ。 | 2008年7月29日 (火) 19:21
>“事件”の端緒なんて、あちこちで口を開けて誰かが足を突っ込
あちゃーっ!…じけん??
ステキな出会い とちゃいまんのかいな。。
投稿: ふとめ | 2008年7月29日 (火) 22:09
皇后さま。
こんばんは。
>ステキな出会い とちゃいまんのかいな。。
そーなんですよー。スイートでステキな出会い
なんかがあればなー・・とかって思いつつ、今津線が舞台の恋愛小説を読み終えてその今津線に乗ったけど、近くにいたおにーちゃんが汗臭い・・と車両を移ったのが運のつきでした。
今後、どんなに不快なひとがいたって、途中で車両を移ったりしませんとも!!コワい穴があいてるもん!!
じけんはもうこりごり!
明日、弁護士さんに会いに行くつもりです。
本チャン前にカタつけたいし。
投稿: にゃみにゃみ。 | 2008年7月29日 (火) 22:21
ん?なんか進展したのかな、避けて通れる方がいいだろうが、今後にゃみねーさんのまわりに悩める人がいればアドバイスしてあげることができるじゃない!成長する機会を神様が試練としてお与えになったのかもよ?にゃみねーさんならデキルって!
にゃみねーさんガンバレ!
投稿: Kず | 2008年7月29日 (火) 22:58