『いのちの食べかた』
各地で自主上映されて話題になっている映画『いのちの食べかた』を観た。
原題は聖書の言葉『OUR DAILY BREAD(われらの日々の糧)』。来歴に思いを馳せることなどなく日々口にしている食品がどうやって作られているのか、その過程を淡々と描いたドキュメンタリー作品。ナレーションもなく、特殊な演出もBGMも何もない。ほとんどフィックスのカメラで撮影されたさまざまな食糧生産現場の映像をオムニバスでつないだだけ。衝撃的なシーンもいくつかあるが、それらの作業をしている人々がひたすら無表情なのがなんともいえない。そして、彼らの昼食風景が時折織り込まれるが、黙々と食べる姿はけっして美味しそうでもなければ幸せそうでもなく、食べるっていったいどういうことなんだろう・・と改めて考えてしまった。
何も考えることなく日々の糧を口にしている私たちだが、食べものはすべて「いのち」であり、食事の前に「いただきます」というのは、ただの呪文なんかではない・・ってことを改めて考えた。一見の価値のある作品だと思う。
★『いのちの食べかた』公式サイト・・ココ!
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