8月末・不動岩の花
日曜日に不動岩で出会った花たち。マメ科ハギ属の落葉低木の「キハギ」。六甲山系では比較的稀な植物だそうだ。
岩場に貼り付くようにひっそりと咲いていた。こちらは、キンポウゲ科カラマツソウ属の「アキカラマツ」。長野の高遠地方では古くから「高遠草(たかとうそう)」という名前で健胃薬として用いられたそうだが、用量を超えると神経麻痺、血圧降下などを起こす毒草だそうだ。薄クリームの可憐で繊細な花。
同じくキンポウゲ科の「センニンソウ」。
ほのかに甘い香りを漂わせる上品な花だが、これも毒草で、「馬食わず」の別名がある。花後の実がユニークで、仙人のひげのような状態になるそうだが、あいにくまだ見たことがない。今年はじっくり継続観察しようっと。秋の七草のひとつ、マメ科クズ属の「クズ」。こちらは毒はなくて柔らかな葉をたくさん繁らせるので、かつては牛馬のえさとして、ツルは縄がわりに、また繊維をたたき出して織物に、根茎のでんぷんは精製して「葛粉」に、皮をはいで乾燥させたものは生薬の「葛根」にと有用な植物だったが、今では空き地に繁茂して“邪魔モノ”扱いされているのがちょっと気の毒ではある。
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