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『自然について、私の考えを話そう。』

月刊『山と渓谷』1996年1月~1997年12月にかけて連載されたPhoto「自然へのまなざし」より抜粋し、加筆修正して編集されたもの。安藤忠雄、梅原猛、河合隼雄、森毅、養老孟司、横尾忠則・・名前を見ただけでわくわくする。登山家ではなく、いろいろなジャンルの専門家から見た山や自然への思い・・がそれぞれに語られ、非常に面白い一冊だった。

自然環境をヒトに都合よく捻じ曲げて管理下においた状態=都市に住んでいる現代人は、いわば予定調和の中で生きていると言える。そんな中で何が起こるかわからない、危険なところ=山に行きたがる人間というのはいったいナニ・・?

養老/~略~ 先が見えないほうが、生きている感じがする。何が起こるかわかんない、そういう状況で生きていることぐらい、生き生きしていることはない。人間は意識だけで生きてるんじゃなくて、自然性をもっているんですから。それは人間の本性でしょう。
※「都市」というのは「意識」なのだそうだ。対立する概念が「自然性」。

『自然について、私の考えを話そう。』
山と渓谷社 刊 2000年12月 初版発行

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