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『冬のデナリ』

1967年、北米の最高峰デナリ(マッキンリー)厳冬期初登頂を果たした0905060002 登山隊に、一人の日本人青年がいた。その青年の目で見た登山隊の挑戦を描いたノンフィクション作品で、「ジロー」という名で登場するのが著者の西前四郎氏。世界最高峰であるサガルマータ(チョモランマ/エベレスト)より2700m低いが、アクセスがはるかに厳しく、高緯度であるために登山条件の厳しさにおいてはデナリの方が厳しいとも言われている。
5カ国8人のパーティは、さまざまなアクシデントを乗り越えて登頂を目指す。そのすさまじい経験を実体験した者だけが描き得るリアリティ溢れる描写。
“初登”なんてことに全く価値を見出せない私ではあるが、この冒険譚はとても面白く、一気に読んだ。著者は、その素晴らしい登山から30年の時を経て執筆したそうだが、細かい部分までとても丁寧に描かれている。残念なのは、著者の西前氏が本書が世に出る直前に61歳で急逝されたこと・・
本書は山の先輩にお借りしたのだが、2002年に復刻版が出ているようだ。手元に置きたい一冊である。

福音館文庫『冬のデナリ』
西前四郎 著
福音館書店 刊
1996年 初版
2004年2月 復刻版発行

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コメント

この本13年程前初刊されて、当時現金購入しなかった。
それは、いくつかの書評を読んでそれだけで充分満足してしまったからです。書評を書いた人自身がみんなクライマー(山屋)で随分踏み込んで書いていたのを、覚えている。ちょっと中身バラシすぎで、エライっ!と思ったものでした。

当然パンピー等の関心になどなるはずもなく廃刊となる。心の奥底にはやはり購入しておけば良かったと、、、、、。

が、良書は復活する。

【「初登(攀)」に価値を見出せない、といいながらその感動を見事なまでにココで紹介しているくらいまーは自己矛盾していて、その価値を充分に認めている。復刻版を今度は購入したい。】

ほんどテンこと五葉の泉でした。

投稿: 本土貉 | 2009年5月12日 (火) 20:47

本土貉さん、こんばんはー。

>自己矛盾していて、

ですか?

いろいろ複雑だったりもするんですけど・・

投稿: にゃみにゃみ。 | 2009年5月13日 (水) 00:24

にゃみにゃみ。さん、こんにちは。

「自己矛盾」という言葉で気分を害してしまいましたか、そうだとしたら、謝罪します。ごめんなさい。

わたしは、にゃみにゃみ。さんのこの本の紹介文がとても好きで、粋に感じて、自分としてはそれにふさわしい表現(もちろんほめ言葉です)をカキコしようと思いカキコミしました。昔の山の本が好きな、わたしを大いに刺激してくれた感謝の念をこめて、、、。ここのところなんか涙もろくて、GWは本を一冊も読む気になれず悶々。だらだらを引きずり、だけどにゃみにゃみ。さんの書評をみて現金購入キメっ!と・・・・。

「C・J」、「山と仲間」、井上進氏と三沢澄男氏の本復刊、再刊してくれないかなぁ。

プッツン猫こと五葉の泉でした。

投稿: プッツン猫 | 2009年5月13日 (水) 12:07

プッツン猫こと五葉の泉さん、こんばんはー。

すみません、とってもそっけない書き方をしてしまって、こちらこそ気分を害されていたらゴメンナサイ。

昨夜酔っぱらって終電間近で帰ってきて、今朝5時過ぎに起きておでかけだったもんで、ちょっとキモチに余裕が・・

いろいろ説明的なことを書きかけて、いや、やっぱりややこしいことを書くとあちこちで支障があるかも・・と思って、超そっけないレスになっちゃいました。

オフなら書きたいことはいっぱいあるんだけどなー・・

投稿: にゃみにゃみ。 | 2009年5月13日 (水) 22:23

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