山道のマーキング考
行政が整備しているハイキング道は別として、自然の 山道におけるマーキングについては以前からいろいろな意見があった。コンセンサスが取れないままに、勝手に目印テープを巻いて歩く人や、それらを見つける度に外して歩く人などが混在しているのが現状だ。
マーキングの必要性については、場所によって事情が異なるとは思うが・・・少し前から、奥高座や荒地山周辺で非常に品のないマーキングが目立っていた。
赤いスプレー塗料を使った非常に見苦しいもので、これらを巡っては芦屋川のアウトドアショップ「Sky High Mountain Works」のオーナー、タクさんのサイトで少し前から問題提起がなされてきた。
私もなんとかしないとなーと思って、先日“証拠写真”をおさえておいたのだが・・
ついに犯人が判明したようだ。
★記事についてはコチラ ・・・神戸新聞
やりきれないのは、当人が全くの善意であるところ。「知らない人でも歩けるように自分の好きなルートに(マーキングを)つけた」と話しているという。
このエリアは、たしかに踏み跡が錯綜して非常にわかりにくい。だが、一般的なハイキング道ではないのだから、過剰な道標は必要ないと思う。
地元の登山クラブの方が、景観に配慮した控え目な道標を要所につけておられるので、それで充分ではないのか。
←せっかく周囲に違和感のないような道標をつけてくれているのに、この赤スプレーが台無しに・・
木も岩も、もし感情があれば泣いているだろう。
これらの問題は、景観を損なうとか、自然破壊というだけではない。地図を見ながら未知のコースを歩いたり、自分の感性でルートファインディングをする楽しみを奪うことにほかならない。
「誰でも歩けるハイキング道」も必要だろう。読図ができなくても気軽に歩けるコースがあってもいい。だが、六甲山にはそれらは充分にある。人工物と無縁な山を楽しみたい人だっているのだから“大きなお世話”はやめてほしい。たとえ道がわからなくなって猛烈なヤブコギになろうとも、自己責任で彷徨うという自由な楽しみがそこにはあるのだから。
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コメント
>自己責任で彷徨うという自由な楽しみ
に、思わずニヤリ( ̄ー ̄)
ホント楽しいですよね。
投稿: 銀杏 | 2009年5月 3日 (日) 12:14
銀杏クン・・・
>ホント楽しいですよね。
でしょ。わかってくれてうれしいです。ホント。
そーゆー楽しさをわかってもらうのって、タイヘンなんやって。
投稿: にゃみにゃみ。 | 2009年5月 4日 (月) 23:54
ホンマ 荒れ地のヤマやね・・
かわいそう・・
投稿: やっすん | 2009年5月 8日 (金) 06:50
ほんとに・・・
さらにその後、赤スプレーを消そうとしたのか、
上から別の色のスプレーを・・・
センスを疑うというか、自然ってものをいったい何だと思ってるんでしょうね。哀しくなります。
投稿: にゃみにゃみ。 | 2009年5月 8日 (金) 07:30