「アウトドアの救急法」その2
昨日に引き続き、アウトドアの救急法では第一人者の悳秀彦氏をお招きしての講習会2日目。 一次救命処置がメインの一日目に対して、登山活動中の事故を想定したファーストエイド。電話1本5分で救急車、という街中とは状況が異なり、専門チームに収容されるまでに時間がかかる可能性が高いことを前提とし、転滑落など高エネルギー事故が多い点や気象条件が悪い点も強調。
↑高エネルギー事故では、頚椎損傷の可能性が高い
包帯法は普通の救命講習会では省略されることが多いが、山では必須の項目。通常の三角巾や伸縮包帯を使った包帯法のほか、パンティストッキングを使った応用包帯や、サムスプリントを使った固定法などを徹底的に。
そして、最後のシメは恒例チームごとの「シミュレーション」。今年もまたなかなか衝撃的なヴィクティムがいろいろと登場して・・
コラ!Vサインしてんじゃねぇ!心筋梗塞!
下腿部開放性骨折のヒトやら、眼球が飛び出しちゃったヒトやら・・見た目にパニック。
出血や生々しい傷を見るとついそちらに意識が行くけれど、忘れてはいけないのは「ショックの評価」。
ショック状態のメイクなどもリアルに施してあるんだけど、みんな出血している傷の処置に精一杯で「ぐあいよそう」のチェックまで意識が回らなかった。やっぱりシミュレーションって重要だと実感・・。
←女性受講者に手を握って励まされ、なんだかシアワセそうなヴィクティムさん。メイクじゃなくて実際にその状態だったら、女性は多分近寄ってくれないと思うけど
去年のあのヒトもなかなかだったけど、今年もなかなかデシタ。
※「ぐあいよそう」・・ショック状態の評価項目
ぐ:ぐったり あ:冷たい汗 い:息ぐるしい よ:弱い脈 そう:蒼白
※事故者の意識レベルを確認するためにも、名前や連絡先を聞くことは重要。その時意識がはっきりしていても、状態は変化する可能性はあるので、ショック評価は傷の手当と平行して専門チームに引き継ぐまで継続的に行う。
書ききれないほどいろんなことが盛り込まれた内容の濃い講習会だった。悳(いさお)先生、今年もありがとうございました。
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コメント
にゃみちゃん、おっはよお~~~!!!
男性を救助するなら、女性、
女性を救助するなら、イケメン
手を握られたら、生き返っちゃうわね
投稿: ツボ | 2009年6月22日 (月) 05:49
ツボさん、おはよーございます~
雨ですねぇ。
イケメンに手を握られて生き返る程度の事故にしか遭いませんよーに!!と祈っておこう
投稿: にゃみにゃみ。 | 2009年6月22日 (月) 08:46
悳先生の講習会、この週末だったんですね。
言って下さったらまた、昨年のようにK亭オヤジと参加したのに……。
今年は2人で故障者役ばっちりできたのに…
投稿: SunnyK | 2009年6月22日 (月) 10:00
>今年は2人で故障者役ばっちりできたのに…
あっちゃー・・・そうだった。
リハビリコンビにお知らせするのを失念してました。
事前申し込み制だったけど、18名だったので飛び入り2名くらいはいけたんだった・・・しつれーしました~。
タイミング的にちょうどよかったのに、残念・・・
投稿: にゃみにゃみ。 | 2009年6月22日 (月) 10:17