西宮市大谷記念美術館「新収蔵品展」
ご招待状をいただいていた大谷美術館の企画展へ。三月とは思えない冷たい風が吹いていて、遠くに見える六甲山が白く見えたから、きっと山上は雪なんだろうな。
今回の企画展は2008年度に新たにコレクションとして加わった作品13点を中心に、西宮ゆかりの現代美術作家の作品を展覧しているもので、1階部分のみのとてもコンパクトな展覧会。「陶の博物誌」シリーズで知られる陶芸作家・杉浦康益氏、華道の世界から現代アートでも知られるようになった荒木高子氏、シンプルで力強く、詩情豊かな作品を生み出した津高和一氏、具象・抽象両面で生命感あふれる独自の画風を確立した須田剋太氏。作品数は少ないものの、見ごたえのある企画展だった。(あんまり多いと疲れるんだよね)
車椅子や松葉杖のお年寄りの一団と一緒になったんだけど、彼らはとても素直で素朴な感想を口々に述べ、談笑しながら観ている。ふだんの大谷美術館は静けさがとても好きで、喋ってるヒトを見かけるとむっとするんだけど、このグループはちっとも気にならなかった。それは、飾らないピュアな気持ちで作品を楽しんでおられたからだろうし、ほかの客が全くいなかったからなのかもしれない。とても和やかでよい感じの気が漂っていた。
『新収蔵品 展』
~3月28日(日)(水曜休館)
★西宮市大谷記念美術館
西宮市中浜町4-38 0798-33-0164
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