武庫川渓谷で出会った五月の花たち
日曜日、読図講習会終了後に歩いた武庫川渓谷で出会った花たち。ユキノシタ科アジサイ属の「コガクウツギ」。清楚で控え目な風情がとても好き。
谷沿いとかわりと湿り気のあるところが好きみたいで、薄暗い樹林の中でひっそり咲いているのをよく見かける。もう少し光のあるところを好むのが、スイカズラ科の「ツクバネウツギ」。花後の実にはプロペラのようなガクがついていてまるで羽根つきの追羽根のように見えるところから名前がついた。
はっきりと陽射しが好きなのがバラ科の「ノイバラ」。野生種のノイバラの仲間にはほかにヤマイバラ、テリハノイバラがあるが、それらは葉に光沢があるので見分けられる。
つるがあってとげがあると言えば・・ジャケツイバラ科の「ジャケツイバラ」。漢字で書くと「蛇結茨 」で、鋭いとげがあるので蛇でも絡まってしまうという恐ろしい
植物である(蛇が絡みあっているように見えるとの説もあり)。
通常はほかの樹に絡みついて、樹冠を覆うように茂るので、近くで見る機会があまりないのだが、たまたま倒木があって近くで観察できた。
←こんな感じで30cmくらいのえらく立派な総状花序をすっくと伸ばす。咲き揃うとかなり華やか。葉っぱは羽状複葉。足元で目立っているのは、キク科の「ジシバリ」。一面に咲いていてとても華やか。
足元に一面と言えば、アヤメ科の「ニワゼキショウ」。 北アメリカ原産の帰化植物で、元は観賞用に導入したものが逃げ出して、今やあちこちで野生化している。夏の花・・という印象があるので、寒いと思っても確実に季節は進行している。
同じく北米原産の帰化植物で野生化している「ムラサキツユクサ」。日本のツユクサと同じツユクサ科ではあるが、全く似ていない。さらに大型の「オオムラサキツユクサ」というのもある。
スミレの仲間では、ツボスミレがたくさん咲いていた。花は地味だけどスミレの仲間にしてはわりと背が高い。
それから、同定できないヤツ。
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