六甲山花便り 五月上旬編
この週末に山で出会った花たち。
小さなブーケみたいな白い小花をいっぱいに咲かせているガマズミの仲間たち。コバノガマズミかな?ミヤマガマズミ・ガマズミ・コバを見分けるポイントは葉っぱの形と葉柄のあるなし、らしいんだけどイマイチよくわからない。
六甲山では分布域が限られているようだけど、バラ科シモツケ属の「イブキシモツケ」も今ちょうど満開。焼け石ヶ原には群生地がある。
山で見かけるフジには「ヤマフジ」と「ノダフジ」の2種類があって、六甲山あたりではほとんど「ノダフジ」だそう。ツルが右巻き左巻きとか見分け方があるみたいだけど・・・。
比較的高い樹の花で目立つのは「マルバアオダモ」。モクセイ科トネリコ属の落葉高木で、白い房状の花を咲かせる。羽状複葉の葉は先が尖ってて、なんでマルバ?って思うけど、鋸歯がないって意味だそうな。
白い花で見頃なのはツツジ科の「シロバナウンゼンツツジ(白花雲仙躑躅)」。雲仙にはないそうだけど、六甲山の中腹以上くらいのところではちょいちょい見かける。ほかのツツジと比べるととても小さくて可愛らしい。
ツツジの仲間では、一番に咲くコバノミツバツツジは中腹以下ではほとんど終わっていて、代わってヤマツツジがちょうど見頃に。樹林帯の中でもハッとするほど色鮮やか。
モチツツジも最盛期は過ぎたっぽいけど、まだ咲いてる株もちらほら。
これはモチツツジにしては色が濃いような気がするけど、ミヤコツツジなのかな?ヤマツツジとモチツツジの交雑種がミヤコツツジなわけだけど、ガクの長さで見分けられるとか言われても・・よくわからない。
若々しい葉っぱの間から可愛らしい花序を揺らしているのは、カエデ科の「ウリハダカエデ(瓜肌楓)」。
「卯の花の匂う♪」頃。ウツギの仲間もそろそ咲き始めていて、「ツクバネウツギ(衝羽根空木)」が咲いていた。かわいいピンク色のタニウツギもつぼみがふくらんでいた。
バラ科キジムシロ属の「ミツバツチグリ(三葉土栗)」。
日曜日に踏査したコースにアホほど群生してた。
キク科の「ノアザミ(野薊)」。細かい同定はニガテな私だけど、春咲きのアザミはこれだけらしいので間違えようがない。
昨日の記事でも紹介したムラサキ科の「ホタルカズラ(蛍蔓)」。この色が好き。
ラン科の「ギンラン」。
めったに出会えない植物を見つけるとうれしくはなるけど、でもそれは、そこで出会えることに価値があるのであって・・
またシーズンが来たら自分がそこへ行きましょう。決して拉致らないでほしいものだ。
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コメント
>右手で蔓を握り親指とおなじ向で巻いていれば右巻き
おおっ!!
これはわかりやすいですね。
これなら覚えられます。
こんどみかけたら確かめてみます!!
ありがとうございまーす。
投稿: にゃみにゃみ。 | 2010年5月11日 (火) 10:34
ノダフジの蔓は右巻きで、ヤマフジの蔓は左巻きです。右巻き左巻きの同定は、右手で藤の蔓を握り親指とおなじ向で巻いていれば右巻き、逆であれば左巻きです。山中に生えている藤の多くはヤマフジですが是非同定してみてください。
投稿: tokki | 2010年5月11日 (火) 10:16