艱難辛苦が降り注ぐ「雲外蒼天」の相を持つヒロイン・
澪は大坂生まれ。水害で両親を失って天涯孤独の身となり、数奇な縁によって江戸で料理人となる。上方と江戸の味の嗜好の違いに戸惑いながらも、天性の才能で人々の心をつかむ料理を模索する・・・
人情味溢れる人々が描かれた、心温まる物語。巻末に「澪の料理帖」として物語に登場する料理のレシピが付けられているのも楽しい。出汁をとったあとの鰹節で作る「ぴりから鰹田麩」は作ってみたいなー。
『八朔の雪 みをつくし調理帖』
高田郁 著
角川春樹事務所 刊 2009年5月初版発行
作者は宝塚市の出身だそう。とても優しいタッチの作風で、いきなりお気に入り
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