『銀二貫』
若き女料理人が主人公の時代小説“みをつくし料理帖”シリーズ、
『八朔の雪』、『花散らしの雨』に引き続き、同じ作者による作品を読んでみた。
ひょんなことから子連れの武士が斬りかかられるという現場に行き合わせた大坂天満の寒天問屋の主が、銀二貫という大金でその“仇討ちを買う”ところから物語が始まる。大火によって社殿が消失した大阪天満宮再建のために工面した金であったが、目の前で父を喪った少年を救うために投げ出したのだった。天涯孤独の身となった少年は商人として厳しく躾けられ、やがて苦心の末に画期的な品質の寒天を作り出すことに成功する。度重なる大火に苦しむ大坂を舞台に、人情味溢れる人々を描いた心温まる作品。ストレートに泣けるのがイイ。高田 郁さん、好きだなー。
『銀二貫』
高田 郁 著
幻冬舎 刊
2009年6月 初版発行
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