甲斐の国の名湯「裂石温泉」
奥多摩~大菩薩縦走のあと、下山したのが「裂石温泉」。むかし、諸国を巡っていた行基菩薩がこの地を訪れて修行しているとき落雷があり、石が裂けて十一面観音が現れたとか。その観音様のお姿を刻んで本尊として開山したのが「裂石山雲峰寺」で、後に武田家の武運長久の祈願所ともなった名刹。このお寺のあるあたりが大菩薩嶺への登山口となっている。
温泉でも有名なところで、“日本秘湯を守る会”「裂石温泉・雲峰荘」がある。この名高い温泉にぜひ入りたかったので立ち寄ってみたのだが、外来入浴の受付時間は9:00~13:00だとか。落胆していると宿の方が少し考えて、「宿泊の方がそろそろおいでになるので、それまでのごく短時間でよろしければ」と言ってくださって、入浴することができた。
連休の最終日なのに、かなりたくさんの宿泊客がおられるようで、大急ぎで着替えを引っ張り出して入れていただいた。
とても素朴な味わいのある素敵なお風呂で、とても柔らかな肌あたりのお湯が心地よかった。ご迷惑をおかけしてはいけないのでそそくさと出たが、宿の方もとても感じがよくて、ぜひゆっくりと宿泊で来たいものだと思った。入浴後にお土産をいろいろと物色していたら、とても美味しそうな桃が安かったので欲しかったのだが、まだまだ長旅なので途中で傷みそう・・とあきらめようとしたら、帰り際に「ひとつどうぞ」と少しだけ傷んで売り物にならない桃をくださった。その場で洗ってかぶりついたのだが、完熟で香り高く、とても美味しかった。
ココで手作りされているという「桃と桑の実のコンポート」がちょうど前日にできあがったばかりだというのを土産に買い求めたが、とても美味しかった。後日・・
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