吾妻連峰大滝沢
お盆山行の後半は青穂クラブのパーティに紛れ込んで沢登り。早朝に大阪を出発し、荒れ模様の北陸道を北上するメンバーと女形谷PAで合流し、台風4号と抜きつ抜かれつしながら一路東北へ。米沢の南にある吾妻連峰北面の大滝沢が目的地。大雨が降ったため、沢登りができる状況なのかどうかわからないが、到着後とりあえず入渓ポイントへ下見に行った。が・・平水がどれくらいかわからないのでなんとも。
とりあえず、ビバーク地の奥羽本線峠駅へ。スイッチバックで峠越えをしていた頃の名残で、屋根付の広い駅舎がある。
入渓できるかどうかはさておき、とりあえず“入山祝い”で一献。
台風は通過しているはずなのだが、夜半再び土砂降りの雨がトタン屋根をたたき、とてもじゃないけど沢登りどころではないか・・。が、朝とりあえず身支度をして入渓ポイントに行ってみると、どうも前日と状態は変わらない。ナメが主体の広い沢だし、途中で滝見物の遊歩道に逃げられるので、とりあえず入ってみるか・・ということで入渓。
難しそうな滝はすべてロープを出してもらい、慎重に遡行するが・・天候も回復してきていい感じ。広くて明るい沢で、独特の色をしたなだらかなナメ滝が連続する。穏やかで美しい景観の沢だ。
前日にあれほどの雨量だったにも関わらず、にごってもいなければさほど増水しているふうでもない。上流域の森の保水力が桁外れなのかもしれない・・。広い河床を思い思いに歩く。
1回ロープを出した以外はさくさく歩けて、約1時間半で大滝に出会った。120mもある巨大な滝で、近づくほどにその迫力に圧倒される。
とてつもない規模で滑り落ちる瀑布はこれまで見たこともない大きさ。風圧と飛沫で近づくと寒いほど。マイナスイオンでいっぱい・・
巻きもけっこうたいへんそうなので、いったん遊歩道から一般道へ登って、滝の上部で再入渓。上部もやはりナメと小滝が続き、楽しい遡行・・。
ほとんどの小滝は直登できるが、難しそうなところはすべてロープを出してもらう。やはりふだんより水量がやや多いのか、苦労するところもあった(オールフォローだけど
・・・)
オールリードしてくれた組長、ありがとうございました。
苦手な泳ぎのパートも、ロープを張ってもらったのでラクラク突破、びみょーなへつりもどうにかクリア。ひたすら楽しく登ることができた。信頼できるパーティならでは。
ナメも小滝もなくなってきた頃合で遡行終了とし、弥兵衛平へ。明月荘という立派な避難小屋で泊まった。
遡行中は天気がよかったのだが、夜半から再び雨が降り出し、翌朝も雨。ぬかるみに足をとられ、滑ったり転んだり苦労しながら下山。降りたら晴れていたのはご愛嬌。荒れ模様の天候だったワリに、遡行中だけ奇跡のように晴れて、快適に沢登りが楽しめた。これって、けっして“悪天コンビ”なんかじゃないですよねー。ねー、組長!
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