« 再度山「鯰学舎」のカフェ『はなれ家』が近日オープン! | トップページ | 手作りバーガー「Shin's BURGER」 »

『黒百合』

多島斗志之さんが六甲山を舞台に描いた素敵な小説。
Kuroyuri_tajima1952年の夏、涼しい六甲山上の別荘地で知り合った14歳の少年二人と少女のエピソード。そして昭和10年にベルリンで謎めいた若い女性と出会う“宝急電鉄”の小芝一造会長と随行の若者のエピソードなどが重奏的に紡がれて、ミステリーとも文芸作品ともつかない不思議なタッチの物語を形成している。
端正で理知的な文体がこの作家の持ち味だと思うが、彼が失踪したとき(※)に六甲山を行き場所に選んだのではという推測はこの作品を読むとある意味納得できる。
六甲山の魅力をしみじみと描いた、味わい深い作品だ。


『黒百合』
多島斗志之 著
2008年10月 初版発行
東京創元社 刊

※多島斗志之氏は昨年末に失踪され、現在も行方がわかりません。私自身も長峰山周辺を何度か捜索しましたが、手がかりを見つけることはできませんでした。

|

« 再度山「鯰学舎」のカフェ『はなれ家』が近日オープン! | トップページ | 手作りバーガー「Shin's BURGER」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 再度山「鯰学舎」のカフェ『はなれ家』が近日オープン! | トップページ | 手作りバーガー「Shin's BURGER」 »