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摩耶山天上寺の旧跡

大化2(646)年、孝徳天皇の勅願により、Dsc08895天竺の国(インド)からはるばる来日した高僧・法道仙人によって開かれた摩耶山天上寺。
大同年間には、遣唐使として大陸に渡った弘法大師空海が、梁の武帝自作の香木造りの仏母摩耶夫人像を託され、日本に持ち帰って摩耶山に奉安。


Dsc08894以来山号を「仏母摩耶山」、摩耶夫人が昇天された「忉利天(とうりてん)」にちなみ「忉利天上寺」(略称・摩耶山天上寺)となる。
昭和51(1976)年、不慮の大火で山門などを除く七堂伽藍が焼失。現在は創建の地である摩耶別山に移転、立派な伽藍が再建されている。

Dsc08910旧境内の方は「摩耶山歴史公園」となり、往時をしのばせる石段が摩耶山へのハイキングルートとして親しまれている。
長い石段の入り口にたいそう立派な山門があるのだが、この門が次第に朽ちてきて、補修をしないといずれ倒壊するものと思われる。

Dsc08903文化財指定を受けていないため、補修するめどは全く立たないそうなのだが、旧摩耶山の歴史を秘めた存在感ある建物を朽ちるままに放置していいのだろうか。



Dsc08905“文化財”としての価値が認められなかったのかもしれないが、幾星霜を潜ってきたこの建物が漂わせるどっしりとした風格は、失ってしまうには惜しいと思うのだが・・・



Dsc08899旧天上寺を焼き尽くした大火を受けた「摩耶の大杉さん」は、枯死してなおこの地に立ち尽くしているというのに。



※在りし日の旧天上寺・・ココ!

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