玉筋魚(いかなご)
兵庫県の瀬戸内海側では、春先にイカナゴの新子漁が解禁になると、各家庭でいっせいに「釘煮」を炊くので、そこら中に美味しそうな香りが満ち溢れる。元々は西神戸の食文化だが、みな地方の親戚や知人に送るため、郵便局の窓口には行列ができる。
ちなみにこれが生のイカナゴ。体長3~4cmで、半透明のきれいな魚だ。ところで先日、居酒屋でカマスゴを食べながら、イカナゴ・コウナゴ・カマスゴは同じ魚か?という話になったので調べてみた。
スズキ目イカナゴ科の「イカナゴ」、漢字では「玉筋魚」と書く。12~1月頃、浅瀬の砂に産卵し、3cm位に成長したのが「新子」、さらにそれが大きくなったらカマスゴと呼び名が変わる。稚魚である新子は、醤油・水飴・生姜などで佃煮のように炊く「釘煮」も美味しいが、シンプルに茹でるだけの釜揚げがもう絶品。
地方によって「かなぎちりめん」「小女子(こうなご)」の別称もあるとか。
★イカナゴに関するいろんな知識がわかる・・・兵庫漁連「瀬戸内の春 イカナゴ」
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