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『ひび割れた晩鐘』

先日、ジュンク堂さんをうろうろしているときにふと目に入り、Photoテルさんの推薦文を見て即買いした一冊。沢登りをしていて滝をリード中に墜落し、地元警察・消防の救助隊による夜を徹した搬送によって17時間後にようやく病院に収容されたものの、両足首解放骨折+処置が遅れたために感染症を併発。その感染症を克服するまでに5ヶ月、さらに粉砕した下腿の骨を「イリザロフ法」という特殊な“骨延長”治療によって自力歩行できるまで回復させるのに1年4ヶ月。この間の経過を詳しく綴った記録なのだが、事故そのものは誰にでも起こり得る平凡な事例で、つまり“明日は我が身”かもしれないケースである。
そういう意味で、登山をする者であれば、一読しておくとよいと思う。事故発生当時63歳であった著者。通常であれば切断するしかない状態からの回復に向けての壮絶な日々。長期にわたる入院生活やリハビリについて、医療チームとのコミュニケーションについて、さらに事故当事者として、また回復の兆しが見えにくい長期療養者の複雑な心理などが非常に興味深かった。

『ひび割れた晩鐘 ―山岳遭難・両足切断の危機を乗り越えて』
亀山健太郎 著
本の泉社 刊
2007年6月25日 初版第1刷

渡辺輝男氏 評:
失った両足の骨を再生した最新医療と本人の意思。その事実と過程は、遭対救助関係者、全ての登山者に教訓を与えてくれる。

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