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『土楽食楽 こうして日本を食べている』

伊賀・丸柱にある「土楽窯」の七代目、福森雅武氏は、Dorakusyokuraku伊賀の恵まれた自然環境の中で育ち、野のものを採り、山川のものを捕るという自然の恵みをおおらかに楽しんでこられた方。茶道の世界では家伝の茶道具作りで20代にして“裏千家の秘蔵っ子”と呼ばれたほどの才能の持ち主だったが、作家とか陶芸家と呼ばれることを嫌い、日用の雑器に集中するようになる。土を耕し、野菜を作り、魚を釣って料理を作り、人をもてなすことが無上の楽しみであるらしい。そんな暮らしの中で生まれる料理を四季折々に綴ったなんとも美味しそうな一冊。

『土楽食楽 こうして日本を食べている』
福森雅武 著
文化出版局 刊 1999年初版発行

『心地いいキッチン』の取材に先立って、予備知識的に読んだ本。
山菜や野草を使った料理、季節の野菜、あゆや手長えびなどの川の幸・・どれも美味しそうで見ているだけで幸せな気分になるけれど・・・

これだけの放射性物質が環境中に撒き散らされた日本、これからはどうなんだろう。関西でも決して他人事ではないと私は思う。

海山の幸に恵まれた自然豊かな東北の地があのような状況にあることを思うと、素直に自然礼賛をしているわけにもいかないような、落ち着かない気分になるのだが…。

ともあれ、この本の覚書を。

紹介されているメニューで作ってみたいもの。

Dsc01162[揚げうどんの鍋仕立て]
・乾麺を茹でて水気を切り、小麦粉をまぶしてきつね色に揚げる
・昆布と干しシイタケ、鰹節、鯖節で濃い目のだしをとり、酒、醤油、塩少々で薄味に調味
・煮立ったらうどんを入れてふたをし、仕上げにたっぷりの葱を入れる

■箸休めは「しじみの炊いたん」だそうです

Dsc01160「すみれごはん」も美しくてステキ。昆布を入れて炊き上げたご飯に、すみれをたっぷり散らして食べるというもの。葉と茎はみじん切り、花はそのまま散らす。


巻末に白洲正子さんとの対談も収録されている。(白洲さんが急逝される3ヶ月前のもの)

★糸井重里さんの「ほぼ日刊イトイ新聞」で紹介されている「福森雅武さんのこと」も面白い。お目にかかりたかったなぁ。

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