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『ここまで進んだ花粉症治療法』

季節はずれな…と思うかもしれないが、Photo極にゃみ的には、秋は秋で花粉症シーズンなのである。
先日、鬼の霍乱で夏風邪を引いたと思ったら、そのまま花粉症の気管支炎に移行した。ついでに虫に刺されたところが反応起こしてえらい目に遭った。毎年、少しずつ時期は違うし、引き金になる風邪とか虫刺されとかがなければ発症せずに推移することもあるのだが、基本的に9月~11月にかけて、皮膚疾患と気管支のトラブルが多発する。
そういうわけで、ちょこっと手にとってみた一冊(10年前の本なので、最新情報ではないのだろうが)。
春先に症状を引き起こす、一般的なスギ・ヒノキのみならず、マツ、ネズ、ヤシャブシ、シラカンバなどもアレルゲンとなる。草本でも、カモガヤやハルガヤなどのイネ科植物(春に開花するものが多い)、ブタクサやヨモギなどのキク科植物(秋に開花するものが多い)などが原因に。

ところで、地元宝塚の取り組み事例が紹介されていたのが面白かった。
花粉症への根本的な対策は、花粉の少ない環境を作ることで、実施されて効力があった事例が紹介されている。5000世帯が住む宝塚市の中山台では、検診やアンケート調査を実施したところ、住民の半数近くがアレルギー症と判明。ヤシャブシ対策として植栽転換を図るため、京都大学の砂防の専門家、大阪府立園芸高校の専門家などに指導を仰ぎ、ヤシャブシを伐採して違う樹種を植樹。
「一部のだらしない(!)花粉症のためになぜヤシャブシを伐らねばならないのか」などの反対意見もあったものの、地道な取り組みを進めた結果、ソヨゴ、ヤマボウシ、ハギ、ナンテン、ヤブツバキなどの混成林に転換。顕著な効果を上げることができたそうだ。

『ここまで進んだ花粉症治療法』岩波アクティブ新書14
佐橋紀男+花粉情報協会 著
岩波書店 刊
2002年2月 初版発行

コチラのサイトによると、
「青果店で果物が売れない」という現象が起こったニュータウン、中山台。
山を切り開いて造成したため、周囲の斜面には治山のために植えられたオオバヤシャブシが多かった。
「ヤシャブシの花粉数はスギの50倍、毒性は5倍(兵庫医大耳鼻科/小笠原寛助教授)」で、ヤシャブシの花粉にアレルギーを持つ人は、バラ科の植物(リンゴやモモなど)を食べるとかぶれる。そのため、果物が売れないという状態になっていたとか。

中山台では、11の自治会で対策部会を設立し、行政との話し合いや勉強会を重ねた。伐採後の植樹や育樹には手間もカネもかかる。緑化費を徴収することにした自治会もあり、住民主体で解決が図られた成功事例となった。

温暖化が進むと、花粉症が増えると言われている。100年後にはスギ・ヒノキの花粉量は今の2倍になるという説もあり、花粉の少ない品種への転換や森林の樹種転換なども含めた、早めの対策を行ってもらいたいものだ。

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コメント

だらしない…つうとこにウケました(笑)
私は花粉症じゃないですが(今のところ)周りにたくさんいてみんな辛そうでかわいそう!
これだけたくさんいるんだから自治体とか行政で取り組まなきゃいけない問題ですよね。
こんな政府じゃ期待できないか…

投稿: monaco | 2011年8月30日 (火) 18:24

>「一部のだらしない(!)花粉症のために

ってそこ!突っ込んでくれてありがとう。
なんだかねぇ。
そりゃー命にさしさわるような病気ではないけど…
「国民病」だよねぇ。
もっと対策、してくれてもいいと思う。

でも、
>こんな政府じゃ期待できないか…

だし、こんな政府でも、今さしあたって緊急に
放射線汚染対策をなんとかしてもらわないとねぇ。

投稿: にゃみにゃみ。 | 2011年8月30日 (火) 19:13

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