篠山まで、ちょっとお蕎麦を食べに。

かつて、某大手FC本部・D社のとある部署で、サラリーマン的な7年半くらいを過ごしたことがある。そこで特殊なミッションを拝命していた各部署の担当者はみな、「いつ誰が過労死しても不思議ではない」くらいなオーバーワークに陥っていたのだが、その頃日々共に戦った“戦友的”上司・F氏と昨日、久々にランチミーティング。


「美味いそばでも食いに行こう」ってコトではるばる連れて行かれたのが篠山。篠山市街の外れ、茅葺きの古民家で営業しておられる『波之丹州蕎麦処 一会庵』へ。
平日の、しかも11:30過ぎ。まだ開店直後なのに、すでに先客10人以上で、たちまち満席。

メニューは、「そば切り」「そばがき」「そばがきぜんざい」の3種類しかない潔さ。
そば切りを各１人前、そばがきぜんざいはシェアすることにして1人前を注文。そば茶と、揚げたそばを食べながら待つことしばし。
大き目の器に盛られたそばは、エッジの立ったやや細め。でも、関西の“名店”と言われている店にありがちな、これでもか！という細さではないところが好感が持てる。
自家栽培の蕎麦を自家製粉した生粉打ち、という究極のスタイル。薬味なしのつゆだけで味わうが、コシも香りもしっかりとした蕎麦なので、確かに薬味はいらない。ツユも、甘すぎず辛すぎず、蕎麦の風味を損なわないバランスのいい味わい。

食後にいただいたそばがきぜんざいは、超大粒の小豆が印象的で、ふんわりもちもちのそばがきとの相性が抜群。極にゃみ的イチオシお気に入りの武生「そば蔵谷川」に匹敵する美味しさ。
季節によってはおろしそばがあるらしいので、ぜひ食べてみたい。一人では行けない立地だけど…

★波之丹州蕎麦処 一会庵
篠山市大熊10-2
079-552-1484
11:30～14:30（売り切れ次第終了）
木曜定休(祝日の場合は営業、1月1日休)