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『勝ち残る!「腹力」トレーニング 』

「腹力」を鍛えることによって、困難に直面しても決して折れない心が鍛えられる―。
Photo8000m峰の無酸素登頂を目指している“登山家”小西浩文さんの“健康法”本。
アルパインクライマーとしての輝かしい経歴はよく知られているが、ヨガや古武道などの修練も積んできた著者による、独自の健康法をわかりやすく解説。
腹式呼吸を基本とした呼吸法、習慣に囚われるのではなく、身体の欲求を見際めて摂る食事法、体内の毒素を出す「排泄」の重要性、メンタル面でのイメージング… などなどを解説。
一見アヤシゲな部分もあるが、自然食やヨガを実践しているヒトならさほど違和感はないと思う。ヨガも古武道も、表現方法が異なるだけで本質的なことはあまり違わないのではないだろうか。それらを融合した独自ワールドが展開しているという感じ。“気”の力で「雑踏でヒトとぶつからない」とか「チカンに遭わない」とか、「なんじゃそれ?」な部分もあるけど、“気”が入っているときとそうでないときの状態を考えると確かにそうだし、妙にナットクできる。確かに何かを極めたヒトなのだろうと思う。「猫のような歩き方」はさっそく意識してやってみようっと。

『勝ち残る!「腹力」トレーニング』
小西浩文
講談社 刊(プラスアルファ新書)
2010年8月 初版発行


ちょこっとだけ抜粋。

 どんなに素晴らしい肉体を持っていても、心肺機能がずば抜けて優れていても、その身体を鼓舞し、動かしているのは「心」である。それが弱くて、何かのショックでポキリと折れてしまうようでは、何の意味もない。
 それを象徴するような話がある。あまり知られていないが、疲労で凍死した遭難者というのは、ザックの中に、まだ食糧や着込むことのできる防寒具を残したまま亡くなっていることが多い。つまり、すべての力をつかいきる前に力尽きているのだ。
 これは何を意味するかというと、まず肉体が死へ引きずられているのだが、やがて心のほうがひきずられ、肉体より先に折れてしまったということである。肉体の限界より、「絶望感」が死に至らしめているのだ。
(中略)
 もう、ダメだ―。このような絶望や恐怖に打ち勝つのは、「絶対に生き抜くのだ」という精神力、それを生み出すのが「腹力」である。これは筋トレや走り込みなどで肉体を苛め抜くだけでは、到底得られない。なぜなら、トレーニングというのは先が見えている行為だからだ。一寸先が見えない状況のなかでも折れることのない精神力は、肉体のトレーニングだけで得られるものではない。
 肉体には限界がある。だが、心には限界がない。鍛えれば鍛えるほど、心は強くなっていく。「腹力」とは、そんな心を鍛えるひとつの方法だ。

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