加賀野菜“金時草”
先日、梅田の百貨店で紫色のきれいな菜っ葉を見つけたので買ってみた。加賀野菜の「金時草(きんじそう)」と言うもので、「式部草」という別名もある。紫式部からの連想か?
地域によって呼び名がいろいろと異なり、熊本では水前寺菜、沖縄ではハンダマ、中国では紅鳳菜(アンホルツァイ)と呼ばれているそう。
茹でると湯が鮮やかな紫に染まったのだが、この色素はシャーベットやスイーツに使われるとか。
ちょっと粘る感じの食感が面白く、栄養価たっぷりな感じだが、やはりビタミンAや鉄分、カルシウムが豊富に含まれている。
酢味噌が合いそうかなと思って、麩市(ふいち)の酢味噌で和えてみたら、これがばっちりな感じでとても美味しかった。
←コレ、なかなか便利で美味しい。
ところで・・・
調べてみたらキク科ギヌラ属の多年草で熱帯アジアが原産。18世紀に中国から移入され、熊本で栽培されていたため水前寺菜と名づけられたが、なぜか北国の金沢でさかんに作られているそう。が、元々熱帯の植物なので旬は夏。冬場はハウス栽培のようだ。
先日、ちょっと時間があったときに伊勢丹の地下食料品売場を覗いていて見つけたのだが、そのときは「いろんな珍しいものがあって楽しいな」と思ったけど、こんな旬を無視したものをきらびやかに並べてしまうのはどうなんだか。やっぱり野菜は地のもの季節のものがいいかな。
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