« Spring coming soon!! | トップページ | 紀州さんま寿司と「さんず」 »

『賢者の非常食』

「東海、関東、南海沖の海底プレートはいつ地すべりを起こすかPhoto_2予断を許しません。もし、東京、横浜、名古屋、大阪などの大都市を大きな地震や津波が襲ったら、救助の手が届くまでに何日もかかることでしょう。この本は、そんな場合に役立つ常食・非常食の知恵をぎっしり詰めました」と、“醗酵仮面”こと小泉武夫さんが書いた本。

『賢者の非常食』
小泉武夫 著
IDP出版 刊
2011年10月 初版発行

★同じ著者の近著
『食べるということ ~ 民族と食の文化~』


まえがきより(要約)

人は、食べなければ生きていけない。人類の歴史は食べ物を探す歴史。どんな動物類でも脳が発達するのは食べ物を手に入れるため。

知能が発達した人類は自分たちの手で食糧を作るまでになり、安定した食糧供給のみならず食文化を進化させてきた。

しかし、アジアやアフリカを中心に爆発的に人口が増加しており、FAO(国際連合食糧農業機関)によると27年後に人間の食べ物は完全になくなる可能性がある。
また、地球規模の異常気象により、アメリカでの広範な山火事、ロシアの冷害、オーストラリアの旱魃など大規模な自然災害が世界各国で頻発している。局地的大雨や竜巻などもあり、農作物に甚大な被害が生じている。

中でも、食糧自給率が39%(カロリーベース)と非常に低いわが国は、独立国としての存在そのものが危うい状況にある。
農業の衰退ぶりは著しく、全国の就農者の平均年齢は65.8歳と高齢化が進行。漁業もまた、20年前には世界一の水揚げを誇り魚の自給率は100%だったのが、今では50%を割り込んでいる。

食糧自給率の向上が緊急の課題だが、そこへ東日本大震災が起こって、豊かな食糧供給を行なってきた東北地方が甚大な被害を受けた。

東海・関東・南海沖の海底プレートはいつ地すべりを起こすかわからない状況で、中部、西日本の大都市もいつ地震や津波に襲われるかもわからない。非常時に対する備えは重要。

第1章 先人の知恵に学ぶ「飢饉と救荒食品」
第2章 日本人は何を食べてきたのか
第3章 放射能とがんから身を守る発酵食品の力
第4章 食生活の乱れを直すところから復興は始まる
第5章 賢者が選ぶ非常食品ベスト20
第6章 非常時に力が出る究極のレシピ

どれも「なるほど~」という内容。一読して損はない一冊です。

【第5章】
賢者が選ぶ非常食品ベスト20
ご飯 餅 高野豆腐 湯葉 麩 納豆 干し芋 切り干し大根
ドライフルーツ 干物(魚) 鰹節(丸ごと)
ヨーグルト・チーズ パンと乾パン・ビスケット
梅干 味噌と即席味噌汁 嘗物(金山寺味噌とか浜名味噌とか)
漬け物 キムチ 佃煮 羊羹

【第6章】
非常持ち出し袋に入れる食品リスト
・水 大型ペットボトル入りの水など
・塩 200gくらいの小袋で充分
・乾パン・ビスケット類
・缶詰 平たくてかさばらない魚の缶詰。サンマやイワシ、鯖など
・鰹節 丸ごと節のまま、一家に3本くらい
・レトルトパックのご飯
・のりの佃煮かふりかけ
・インスタント味噌汁
・梅干
・醤油
・レトルト食品 カレーやシチュー
・魚肉ソーセージ
・高野豆腐
・脱脂粉乳
・菓子類 羊羹、アーモンドチョコなど
・乾燥納豆
・するめ

★後日、「乾燥納豆」を作ってみた・・・ココ!

|

« Spring coming soon!! | トップページ | 紀州さんま寿司と「さんず」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« Spring coming soon!! | トップページ | 紀州さんま寿司と「さんず」 »