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『ひとり舞台』@山本太郎さん

脱原発を公言して以来、次々とシゴトを干され、Hitori収入は10分の1になっちゃったという俳優の山本太郎さん。16歳で芸能界入りし、少々やんちゃなタレントではあったが、役者として評価されるようになるにつけ、“大人の世界にはいって、こういうことを言ったらこう思われちゃうかなということ”がいろいろあったそう。
俳優の仕事をしていて、やっぱり自分の中に、自主規制みたいなものもあったんでしょうね。そういうのも全部含めて、3・11が起こったとき、自分に対する怒りみたいなもんがバーっと湧いてきた。“少しでも事実を知ってたなら、なぜ声を上げなかった、お前は?”って
そして4月10日の高円寺デモに参加。以後、“反原発のヒト”としてCMを降ろされ、番組を降ろされ、所属事務所にも迷惑をかけるからと辞め… その後の活動を巡っては、刑事告発、ネット上での誹謗中傷…。これらのいきさつを木村元彦氏が巧みなインタビューで引き出していく。
なるほど、反原発というスタンスを明確にするってことは、“表舞台”から追い出されて、ひとり舞台で戦うしかないってことなんだな。そしてこのやんちゃな役者、なかなか魅力的な男やんか。一見チャラい兄ちゃんかと思ってたけど、カラダ張って真剣に生きてるやん。

『ひとり舞台 脱原発―戦う役者の真実』
木村元彦 取材・構成
集英社 刊
2012年2月 初版発行

山本太郎公式ブログ

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