神戸の敏馬神社と能勢三草山
昨日、三草山へ登る前に立ち寄ったお寺でご住持様に伺ったお話を。
能勢の三草山(564m)は古名を美奴売(みぬめ)山と言う。“美奴売”は敏馬とも書き、水の神様。飛鳥時代に来日した百済の高僧・日羅上人が霊感を感じてこの山に登拝したところ、三つの草を手にした老翁が現れた。これを千手観音、不動明王、毘沙門天と解釈して山頂に祀ったのが「三草山清山寺」というお寺の縁起だそうだ。
後に49の堂塔からなる大寺院となり、平安時代頃には大いに栄えたが、元亀2(1571)年9月の信長による比叡山焼き討ちから3ヵ月後、甥の織田信澄によって清山寺も焼失。御本尊の千手観音、不動明王、毘沙門天はなんとか難を逃れて、周辺の3箇寺に祀られた。そのうち、本尊であった千手観音を祀り、今に伝えているのが慈眼寺である。
★放光山慈眼寺
大阪府豊能郡能勢町神山286
072-734-0341
ところで、灘浜には「敏馬神社」がある。延喜式に記録がある由緒ある式内社で、摂津国風土記によると、能勢郡の美奴売山の神が、神功皇后の新羅出征に際し『わが山にある杉の木で船を造れ。その船で新羅へ行かれるなら幸いするであろう』とのお告げを下した。神功皇后が新羅征伐から戻ってこの神を浦に祀り、美奴売と名づけたもので、敏馬神社のルーツは能勢の三草山なのである。
慈眼寺のご住持様に頂戴した縁起書・・・
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