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自衛隊三部作『塩の街』『空の中』『海の底』

お気に入りの作家、有川浩さんのとても面白い三部作。
SionomatiSoranonakaUminosokoある日、宇宙から巨大な塩の結晶が降ってきて、人が塩化してしまったり(塩の街)、
高度二万メートルを飛行していた航空機が謎の生命体と遭遇したり(空の中)、
巨大なザリガニが突如大量に上陸してきて人間が襲われたり(海の底)…と、

どれもアリエナイ設定ばかりだけれど、息もつかせないストーリー展開、凛としてとってもカッコいい登場人物たち、いろんなことをしみじみと考えさせてくれるテーマ性と、エンターテイメント作品でありながらホントに素晴らしいシリーズ。なんといっても自衛隊がカッコいいのである。
元々、「自衛といっても実質的に軍隊やんか。日本国憲法的に容認していいのか?」なんて感じで冷やかに見ていた存在だけど、阪神大震災のときにその活躍を目の当たりにし、その頼もしさに涙し、感謝し、昨年の3.11でまたしても素晴らしい働きをしてくれたわけだけど…

一人の人間として、一市民としてではなく、一塊のよくわからん“集団”としてしか認識してなかった存在なのだけど、そんな彼らのことが少しは理解でき、かつ親しみを覚えてしまう、そんな作品。ま、あくまでフィクションだし、ここで描かれている自衛官たちは、少々組織から逸脱したヒトとか、かなり個性的なヒトだったりするわけで、実像とは違うのだろうが…

F15Jに乗っている武田光稀三等空尉がダントツでかっこいいのだなぁ。

『塩の街』
2003年 アスキー・メディアワークス、2010年 角川文庫
『空の中』
2004年 アスキー・メディアワークス 2008年 角川文庫
『海の底』
2005年 アスキー・メディアワークス 2009年 角川文庫

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