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「内部被ばくを生き抜く」上映会@東大阪

鎌仲ひとみ監督作品『内部被ばくを生き抜く』の上映会が東大阪で行われた。
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福島第一原発の事故後、「内部被ばく」に関しては西日本も他人事ではない。Dsc07446
低線量の放射線は安全である、から始まって、どんなに微量でも身体の中に入った放射性物質は危険である、まで異説・異論がこの世界には存在する。それはまさしくグラデーションのような世界に見える。
放射能汚染もまた、まだらなグラデーションを地上に描いている。私は放射能汚染を受けた現場で生きる世界中の人々の取材を通して、データにはならないが、現場には確実に被害を受け苦しんでいる人々がいることを身をもって経験した。そんな現場で実際に被ばくに関する医療活動を継続してきた4人の医師にこれからどう対処していけばいいのか、問いかけることにした。」
ということで制作されたこの作品。

広島に原爆が落とされたとき、広島の陸軍病院に勤務し、直後から被爆者医療に従事してこられた肥田医師、チェルノブイリや劣化ウラン弾による被ばく被害のあるイランなどへの医療支援に取り組んでこられた鎌田医師、チェルノブイリで長年臨床医として被ばく患者を診てきたバレンチナ医師、内科医で東京大学アイソトープ総合センターセンター長の児玉龍彦氏(昨年7月、衆議院厚生労働委員会での血を吐くような演説は印象的だった)などが出演。福島県二本松市の寺の副住職で、幼稚園を経営する佐々木氏の取り組みも現地の実態を知るための重要な要素となっている。

「内部被ばくを生き抜く」公式HP

上映後、福島から大阪へ母子避難してきている方を囲んでの交流会が行われた。
夫を福島に残して、幼い子供二人を連れて避難してきておられる方の話は、いろいろと考えさせられる内容だった。
彼女は、たまたま親戚が関西に住んでいたので、昨年5月に一時的な保養のつもりで関西に来て驚いたとか。当時福島では、復興のニュースばかりで、放射能汚染による危険性に関する報道はほとんどなかったそうだ。それどころか、「マスクなどしなくてもいい、そんなことを言うのは風評被害だ」というような内容ばかりで、子どもを持つ親も、避難しないといけないような認識はほとんどなかったとか。
西日本に来て、福島を“外から見て”初めて実態を知った、と語っておられた。

原発事故については、西日本と東日本では流通した情報の内容が違っていたということ。しかし、一年半経った今、本当に情報格差は解消されているのだろうか。

そして…
「遠い地域のこと」という認識で、当事者意識をなかなか持てない西日本の住民が、今の危険な状況をどれだけ認識できているのだろうか。

二本松市で幼稚園を経営している寺では、除染のために屋根を葺き替え、園庭の表土をはぎとった。県外の安全な野菜などを届けてくれる方がいるので、園児の家庭に配ったりもしている。
小さい子どもを持つ母たちは、安心して食べられる食品を入手したいけれど、福島県産のものしか流通していないそうだ。
安全な地域に難したい気持ちはあるけれど、そうできない事情もあって、「どうして避難しないの?」と言われるのが本当につらいと…

副住職の家庭では、提供してもらえる県外産野菜のほか、京都などから取り寄せた食品を子どもたちに食べさせるなど、内部被ばくには細心の注意を払っているが、それでも尿検査でセシウムが検出されたという。

外部被ばくを避けられない環境にいるから、内部被ばくは最小限に…という意識で生活をされているが、それでは“被ばくの自覚がない”地域ではどうなのか。

首都圏をはじめ、東日本の多くの地域で線量が高い状態になっている。そして、全量検査など行われるはずもなく、疑惑に満ちた食品が大量に流通している。
汚染食品による内部被ばくの危険性は西日本でも同じこと。

“ただちに健康に影響はない”かもしれないが、近い将来、いったいどうなっていくのか。

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