『新月譚』
50歳を前に、突然筆を折った美貌の人気作家。20歳過ぎで、一回り年上の男性と恋におち、浮気を繰り返す不誠実な相手と泥沼な関係を続ける、聡明だが容姿にコンプレックスを持つOL。
容貌と才能、チャンスとモチベーション、出会いとご縁。人生はいろんな要素が複雑にからみあって、流されたり抗ったり。
出版社の作品解説に「執筆復活を願う編集者に対し怜花が告白した衝撃の物語。甘美で残酷な究極のラブストーリー」とあるが、確かにせつない気持ちにさせられた作品だった。
『新月譚』
貫井徳郎 著
文芸春秋 刊
2012年04月10日 初版発行
★著者インタビュー
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