南紀の早春の味覚「ひろめ」
ひろめとは、「ひとはめ」とも呼ばれる海藻で、紀州の特産品。
見た目、色もきれいじゃないし、なんだかぶよぶよした感じなのだが…
煮えたダシさっとにくぐらせると、透明感のある鮮やかな緑色に変わる。
新ワカメも火が通ると色が変わるのは同じだが、歯ごたえがワカメとはまるで別物でシャキッとしていて、口の中に素晴らしい磯の香りが広がる。
ワカメと同種同属ながら、全国でも限られた海域にしか分布しない稀少な種で、大きなものでは1mくらいになるウチワ型の海藻。昨年“ケンミンショー”で取り上げられて一時品薄になっていたそうなのだが、基本的に他地方に出回るものではない。
詳しくは
広報田辺2013年3月号『紀州ひろめをひろめたろう!』(PDF)…ココ!
今回の熊野旅でコレをいただいたのが…
新宮で一泊したとき、ひとりでふらりと立ち寄った居酒屋さん。
新宮駅の南西側、駅からだと6~7分のところにある。カウンターメインの小さなお店で、店主の“かあさん”とお手伝いの女性のお二人で切り盛りされていた。「ひろめのしゃぶしゃぶ」を注文したら…
ひろめ以外もすごいボリューム。そして、ダシがとっても美味しくて感動。
ひろめはすぐに火が通るので、ホントにしゃぶしゃぶっとしていただく。
もちろんお造りも…おすすめは“いるか”で、ほかの皆さんはそれに舌鼓を打っておられたのだが、極にゃみ的にはやっぱりまぐろ。これまたありえないボリュームで、とろりと甘くてとっても美味だった。
この日は偶然、速玉大社の宮司さまが還暦のお祝いで来店されて、お神酒のお相伴に与った。干支の杯がとっても素敵で感激。
速玉さんと言えば、去年の一月にランドネのロケで初めて訪れ、しかも人生初の正式参拝をさせていただいて、よきご縁を勝手に感じている神社なのである。
旅先でいろいろなご縁に出会うのは本当に楽しい。熊野に行くと、毎回素敵な出会いや感動、そして元気をたっぷりといただいている。
コチラのお店、なかなかおススメです。
↓↓↓
★食べ処 かあさん
新宮市井の沢10-26
0735-22-9693
18:00~24:00
不定休
ところで、ひろめと言えば、紀伊田辺の「宝来寿司」さんのひとはめ寿司。
海苔の代わりにひろめで撒いた巻寿司で、具は〆鯖。お店が混んでいなければすぐに巻いてもらえるので、帰りのバスやくろしおのお供にどうぞ。
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