« 貴重な自然の宝庫「宇久井半島」と光るキノコ | トップページ | 国の天然記念物・名勝「橋杭岩」と「道の駅くしもと橋杭岩」 »

季節限定、現地でしか味わえない!絶品「モチガツオ」

今回の熊野旅、帰りは急がないのでのんびりモードで寄り道三昧…
Dsc02306
串本で半日うろうろして、鈍行で紀伊田辺へ。そこから高速バスで大阪へ、という節約モード。
Dsc02320
田辺駅から10分ほどで海。海水浴場の向こうには漁港があって、とびきり美味しい地魚が揚がることで知られている。この日、魚屋の店先に「モチガツオ入荷」という張り紙が…。

いったいなんだろう?と気にはなったものの、まさかこの暑い季節に生魚を買って帰るわけにもいかないし、どこかで食べられないかなーと歩いていたら、あったあった!
Dsc02331
「本日モチガツオあります」の看板。「地元の食材を使っています」とも。
Dsc02333_2
モチガツオとイサギ、タチイカのお造り盛り合わせにしてもらった。
モチガツオは、その名の通り、歯にまとわりつくようなモチモチとした食感で、生の鰹特有の生臭さはまったくなく、さっぱりと上品な美味しさ。

ふつう鰹はタタキにしたり、生姜やにんにくで臭みを抑えて食べるのが一般的だが、それは足が速くてすぐに味が落ちるためだそう。このモチガツオというのは、田辺漁港に午後3時に揚がったものをすぐに出すので、とびきり新鮮な状態で味わえる。(ちなみに、イサギも田辺の名物。タチイカはアオリイカのこの地方での呼び名らしい)

モチガツオというのは紀州の春の味覚だそうで、本来遠洋にいるカツオが、黒潮に乗って2~5月ごろに紀伊半島沖に接近。なぜか午後になると陸に近いところに来るらしく、「ケンケン漁法」で釣り上げたものを活け締めにして即座に陸揚げ。死後硬直が始まる前のモチモチした状態のものを呼ぶそうだ。
店の女将さんによると、同時に釣り上げられたカツオでもモチガツオとそうでないものが混じっているとか。モチガツオでも、午後3時に陸揚げされたものが、夜の9時くらいになるともうモチガツオと言える状態ではなくなるのだそう。つまり、その時期にこの地方へ来ないと味わうことができない、とても稀少なモノだったのだ。

例年、今頃はもうあまり捕れないそうだが、今年は水温が低いのか、たまたま入荷したらしい。偶然ながらよいご縁に恵まれた。

★まつや寿司
和歌山県田辺市湊965-9 弁慶通り
0739-22-1570
11:00~21:00 水曜定休

昨年5月に訪れた「紀州魚介庵 かんてき」に行こうかと思っていたのだが、18時のバスを予約してしまったので、バス停からすぐのコチラに来てみたのだけど、お店の方も感じがよくて、気軽に入れるお食事処的な雰囲気もよかった。

|

« 貴重な自然の宝庫「宇久井半島」と光るキノコ | トップページ | 国の天然記念物・名勝「橋杭岩」と「道の駅くしもと橋杭岩」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 貴重な自然の宝庫「宇久井半島」と光るキノコ | トップページ | 国の天然記念物・名勝「橋杭岩」と「道の駅くしもと橋杭岩」 »