秋の穂高連峰を満喫!
夜明け前は一面の雲海。
小屋の前の展望デッキでご来光を待つ人々。
北穂山頂では西側にブロッケンが出現。三重の虹の中心に自分の影。
ドラマチックな雲海に浮かび上がる前穂北尾根。
ブロッケンはずっと西側に出てて。こりゃ拝むわ…
大キレット越えで氷河公園へ、と思っていたが、槍方面の天気がイマイチなのでスッキリ晴れてる奥穂方面へ行先を変更。
が…結局飛騨側はガスが巻いていて、岩はしっかり濡れていた。
マーキングがしっかりしているのでルートファインディングは問題なし。
けっこう登ったり下ったりの岩場が続く。
最低コルの手前で、ガラガラと落石の音が… どうやら、奥穂側から下ってくるパーティが何度も落石を起こしているみたい。しかもかなり大人数のよう。今回、ヘルメットを持って来ていなかったので、危険回避のためこのパーティをやり過ごすことに。コルの手間の安全なところで待機することにしたのだが、ここで30分以上もロス。じっと待っていると寒くて身体が冷え切った。
そして、ようやくやり過ごして動き出したが、ここからが核心部。
鎖やら鉄杭やら…あると“使っちゃう”あたり、もはやクライマーではない…
だんだん飛騨側も晴れてきて、笠ヶ岳の雄姿が。手前は涸沢岳西尾根。
涸沢岳のピーク。ココまで来たらもうお気楽モードで。
山頂からは槍ヶ岳がちょこっと顔を出していた。
奥穂高岳山荘で一服。想定外に時間を食ってしまったので、吊尾根~前穂~岳沢というコースはあきらめて、ザイテンを下ってパノラマ新道から下山、とも考えたけど、最近ザイテンは落石事故多発と聞いていて、一般登山者も大半がメット着用な状況を見ているとなんだか怖くなって…
「人が少なければ人為落石も少ない」ってコトで、マイナールートの白出沢を下ることに。
上部はガレガレの岩の累積。以前に比べると歩きにくくなっている気がする。
ところどころでマーキングを見失い、踏み跡を外すと巨大な岩が不安定でグラっと動いたりするので、アーロン・ラルストンみたいになったらどうしよう…とビビって、ものすごく時間がかかった。
荷継沢から下は樹林帯に入るのでいったんは気を抜けるのだが…
重太郎橋の手前はヤバいトラバースが続く。一応鎖なども設置されてるけど…ココで落ちるとまず助からないし、発見してもらえない可能性が高いので、必要以上に緊張。
増水すると渡れなくなる重太郎橋を無事に渡り、左岸に渡るとほっと一息。
単独行のプレッシャーはなかなか強烈だった。このコースは、単独で下降に使うのはおススメしません。そして、槍穂に限らず岩稜帯では一般ルートでもヘルメットを着用しましょう。
超怖がりの極にゃみ的には、もうありえないくらい慎重に、一歩一歩ゆっくり下った。林道に合流するまで3時間半かかって、へろへろになった。
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