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瀬戸 正人写真展「Cesium/Cs-137」

西梅田のヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階「ニコンプラザ大阪」にてDsc02981_2開催中の写真展を観てきた。福島県出身のカメラマン・瀬戸 正人氏は東日本大震災から約1年後の2012年2月に、ある通信社の依頼で立ち入り禁止区域である福島第一原子力発電所敷地内へ撮影に。その時、タイベックスーツのマスクごしに見た海辺の眺めは、「美しいといえばこの上なく美しい光景」だった。
事故で放出された放射性物質(セシウム約35kg)がまったく「見えない」ことにむしろ衝撃を受け、その「恐怖なるモノを写真として可視化したい」と、福島県内の山林、河川、田畑などにカメラを向けるようになったとか。

思いのほか、福島の自然がこんなにも美しく、美しいゆえに切ない。見てはならないモノを見てしまったという思いもある

瀬戸 正人写真展「Cesium/Cs-137 」
大阪ニコンサロン(ニコンプラザ大阪内)
11/7 (木) ~11/13 (水)
10:30~18:30(最終日~15:00)

瀬戸 正人氏のサイトより
 エッセイ「セシウム
 Works 「Cesium - Fukushima

何の知識もなくコンデジで目の前にある景色(自分の網膜に映ったそのまま)をパシャパシャ撮るしか能がない私にとっては、「写真」=「そこに見えてみるモノそのまま」なのだけど(たまに姑息に電柱を避けたアングルで撮ったりとか、雲の少ない方角だけを撮ったりという意図的なこともするけど)、プロのカメラマンにとっては「こう表現したい」っていうものがあり、画家が絵を描くように、デザイナーが意匠をカタチにするように、世界を作るものなんだなーと思った。
シャープで、冷徹で、不気味で、エロチックで… 
有象無象の向こう側に、魑魅魍魎が跳梁跋扈しているかのような、クールなモノクロ世界。「写真」にこんな表現方法があるのか、とちょっと新たな気づきがあった。


なお、大阪ニコンサロンでは、11/21 (木) ~11/27 (水)
林 典子写真展「キルギスの誘拐結婚」
これもぜひ観たい。

コチラも参考に:
林典子公式サイト
★ナショナルジオグラフィック日本版2013年7月号キルギス 誘拐婚の現実

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