第12回六甲山大学ミントサロン「摩耶山、冬の魅力!」
六甲山大学の山麓キャンパス、ミントサロンの第12回目。
今回は、ちょうど一年前の第3回にもご登場いただいた、摩耶山天上寺副貫主・伊藤浄真さんに、冬の摩耶山についてのお話を伺った。
春山淡冶にして笑ふが如し(シユンサンタンヤニシテワラフカコトシ)
夏山蒼翠として滴るが如し(カサンサウスイトシテシタヽルカコトシ)
秋山明浄にして粧ふが如し(シウサンメイシヤウニシテヨソホフカコトシ)
冬山惨淡として眠るが如し(トウサンサンタントシテネムルカコトシ)
山には四季それぞれの美しさが。山ガールブームからノルディックウォーキング、トレイルラン、山ヨガなどいろいろな楽しみ方が広がってきているが、それぞれにゆったりとした山の時間の過ごし方を考えてみてもらえれば、と。
釈迦誕生のとき、摩耶山に住む八大龍王がこの山の水を運んで、ルンビニの泉に甘露の雨を降らせ、産湯に使ったと言われている(産湯の井)。そういった言い伝えから、釈迦の生母摩耶夫人が昇天したとされる須弥山の頂「忉利天」にちなんで「摩耶山忉利天上寺」と名付けられたという壮大なお話から、お寺の一日は夜明けから日没までがon timeなので、冬は一日が短いとか、幅広いお話を楽しく伺った。
ちなみに、大晦日には23:30頃から除夜の鐘をつきはじめ、0時頃にちょうど半分、108つついたら、新年のご祈祷が始まるそうだ。
「業(ごう)」というものは自分の責任で自分がつくるもの。一日の区切りをきちんとすることで、気持ちよく次の日を迎えられる。一年の終わりにもまた、自らの懺悔をして、よき新年を迎えよう、というようなお話であった。
終了後、年末と言うことで、浄真さんを囲んで大学スタッフと共に一献…
帰りに見たら阪急三宮駅が「神戸三宮」駅に変わる準備ができていた。
★次回の六甲山大学ミントサロンは、2月6日(木)。
「植物の不思議なちから」と題して、神戸薬科大学の沖和行さんにお話いただきます。
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